【鍛えの夏SP 12】音の手触りをきこう

2018/04/05

バイオリン応援団☆いちろーたです。

【鍛えの夏SP】今回は
「音の手触りをきこう」
です

音の手触りをきこう

「音の手触りをきく」
変な日本語に思えますよね。

でも、何もおかしくないのです。

音にさわろう

ゴム風船を手に持って
オーケストラの演奏をきいてみましょう

電車に乗ったとき
線路の上を車輪が転がってゆく音や
こすれあっている音は
床から足を通して感じ取ることもできます

音は振動です

「きく」=「受け取る」

音は
耳で聴くだけでなく
身体のあらゆる部分から
振動として受け取っているものだ
といえます

音は
手触りとして
受け取ることができるもの
なのです

「きく」ために手を使う

私たちが
バイオリンを手にしているとき
バイオリンは
今いる場所に鳴り響く音を受け取って
私たちの手に振動として
伝えてくれています

演奏していても
演奏していなくても
いつでも
伝えてくれます

ふれあい=対話

私の敬愛する
大バイオリ二スト・大教育者メニューインは書き残しました

《バイオリンは触覚の楽器です》

私たちが
弓の毛や弦を触れ合わせることで
音を作り出そうとするとき

彼らは私たち奏者からの力を伝えるとともに
楽器からの力を伝えてくれます

さっきまでの音と
今まさに生まれ出る音とが
出会う瞬間を

私たちは作っているようでいて
作るように導かれているだけなのかもしれません

いったい
何が私たちを音楽に駆り立てるのでしょうね

音とふれあう場所=サウンディングポイント

サウンディング・ポイントとは
音の生まれる場所

生まれては消えてゆく
音のすべてを
受け取ろうではありませんか

「きく」とは
「聞く」「聴く」だけではありません
「利く」のも大切なことです。

どんな音なのか
自分のあらゆる感覚を通して
味わうことができます

音を楽しみ、楽しませるために

《まずは自分が音を存分に味わう》

ということから始めましょう

そうすると
どんなことが起こるでしょうか

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この『鍛えの夏SP』は、2017年7月16日から8月6日にかけて、いちろーたのメールサービス読者向けに配信したメールを一部ブログ向けに編集し掲載しているものです。

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