【鍛えの夏SP 08】奏法改善に効く2つのフォーカス「SP」と「AO」とは?

2018/04/05

バイオリン応援団☆いちろーたです。

【鍛えの夏SP】第8回目となる今回は
奏法改善に効く2つのフォーカス「SP」と「AO」とは?
……と題してお届けします。

演奏の質を高める2つのフォーカス「SP」と「AO」とは

バイオリン演奏の質を高めたいなら
SPとAOを大切にしましょう

演奏の成否を握る
最重要の「接点」だからです

接点とは
モノとモノとが触れ合う場所のこと

バイオリン演奏には
目に見える現象として
2つの決定的瞬間があります

優れた演奏をする人は
この2つの瞬間を
時間的にも空間的にも把握していて
時間の流れや空間の広がりのなかで
自分と楽器の動きを楽しんでいます

2つの決定的瞬間とは何か

ひとつは
演奏するという意図が
奏者自身の身体的動作にあらわれる瞬間

もうひとつは
奏者自身の身体的動作が
楽器の動きに変化を及ぼす瞬間

この2つです

その決定的瞬間を見届けるには
どうしたらいいのでしょうか

その注目すべき点こそが

SPとAOなのです

あなたのカラダやココロを苦しめたり
楽しませてくれる演奏というデキゴトは
このSPとAOで起こっています。

SPとはサウンディング・ポイント

サウンディング・ポイントは
音が生まれる点であり
音を作り出す点です

バイオリン演奏でいうと
弓毛と弦が触れ合うところのこと

AOとはAO関節

頭と脊椎の接点のこと

私たちの頭は脊椎の上にあります

脊椎の一番上にある骨の名前を環椎(かんつい)と言います
頭はその上にのっていますが、環椎に触れる部分の頭の骨を後頭骨といいます

関節の名前は、解剖学では、骨の名前を組み合わせて呼ぶことが多いのです。英語ではAtlanto-occipital jointと呼ぶのでここではAO関節と呼びます。

日本語の解剖学の本を読むとAO関節のことは「環椎後頭関節」(かんついこうとうかんせつ)と書いてあります。

SPとは何か
AOとは何か

これが

あなたの演奏を

意識的かつ建設的にコントロールするための

大切な建設資材となるのです^_^

どこにあって
どんな形をしているのか
大きさや重さがあるものなのか
色や味、匂いはどうなのか

さわったり
見たりできるものなのか

まずは現物を確認する前に
いま知っていることを書いておきましょう

自分の知識を調べようというわけです。

セミナーやレッスンではこうしたことを
必要に応じてぐぐっと掘り下げて行きます^_^

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この『鍛えの夏SP』は、2017年7月16日から8月6日にかけて、いちろーたのメールサービス読者向けに配信したメールを一部ブログ向けに編集し掲載しているものです。

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