【鍛えの夏SP 05】音色のシンプルトレーニング「StickからSlipへ」発音の瞬間を見つけよう

2017/08/19

バイオリン応援団☆いちろーたです。

【鍛えの夏SP】と題してお届けしている特別シリーズ
第5回となる今回は
「StickからSlipへ」発音の瞬間を見つけよう!です

音色のトレーニング基礎知識「Stick」と「Slip」の意味とは?

言葉としての意味

まずは言葉の意味をおさらいしましょう。

StickもSlipも英語の単語です。

Stickは「くっつける」
Slipは「すべる」

といった意味を持っています。

次のような言い方でもいいかもしれません……

Stickは「くいつかせる」
Slipは「すっぽぬける」

……いかがでしょうか

バイオリンを演奏する人にとっては
こちらのほうが《手応え》としてわかりやすいかもしれませんね。

動きとしての意味

本題へ入る前に
もうひとつだけおさらいします。

「Stick/Slip」とは何か

サウンディングポイントで起こっている
《弓の毛》と《弦》の動きのことです。

弓毛と弦が《同じ方向へ動く》
……これが《Stick》

弓毛と弦が《別々の方向へ動く》
……これが《Slip》

ここまでが前回お話ししたことです。
ここからは新しくお伝えすることです。

「Stick」と「Slip」を知ると『音色』が『手応えと動き』としてイメージしやすくなる

サウンディングポイントの《Stick》と《Slip》

この2つを知っておくとどんないいことがあるのでしょうか?

音作りがしやすくなります!

たとえば……
音の《はじめ方》《終わらせ方》
そして《つなぎ方》を意識的にコントロールしやすくなります

弓毛で弦をこすって音が出るためには
《Stick》から《Slip》へ
《Slip》から《Stick》へ
この繰り返しが必要です。

音色作りへのヒント

さて、
ここで説明はひと休みしましょう。

第4回の宿題では、どんな発見がありましたか?
【鍛えの夏SP 04】音色のシンプルトレーニング「Stick-Slip」で音色を操ろう

《Stick》だけを作るにはどうしたらいいか?
《Slip》だけを作るにはどうしたらいいか?

この2つの問いに、答えはみつかったでしょうか。

宿題と関連して、
考えていただきたいことがあります。

弓を動かす目的は、音をつくること

《音をつくる》ということは……
《音がどう始まるか》
《音がどう終わるか》
……を考えることでもあります。

私が『音が生まれる場所(サウンディング・ポイント)について考えよう!』と呼びかけているのは、このためです。

弓の毛で弦をこすって音をつくりたい場合には
《弓の毛と弦の動き》について考えることが
《サウンディングポイント》を考えることになります。

第1回の《On/Off》から始まって
《Stick/Slip》までお話してきました。

考えるための材料は、だいぶ揃ってきました。

「音色の始まり」=「振動の始まり」を見つけよう

《弦の振動はどう始まるか》
《弦の振動はどう終わるか》

StickからSlipへ変わる瞬間を見つけましょう

生まれてくる音は
どんな《Stick-Slip》から生まれているでしょうか?

弦楽器から生まれる音は
《Stick-Slip》という「繰り返しパターン」を持っています

キレイだと思っている音
汚いと思っている音
明るい音、暗い音
歯切れのいい音、滑らかさのある音
甘い音、渋い音

どんな《Stick-Slip》から生まれているでしょうか?

サウンディングポイントで何が起こっているのでしょうか
そのときどんな音が聞こえているでしょうか

見届けてあげてくださいね。

『鍛えの夏SP』他の回も読む

【鍛えの夏SP 01】音色のシンプル・トレーニング「On/Off」から豊かなグラデーションを手に入れる最初の一歩
【鍛えの夏SP 02】音色のシンプルトレーニング「On/Off」を自在に切り替える2つの方向
【鍛えの夏SP 03】音色のシンプルトレーニング「On/Off」でボウイング分析を始めよう
【鍛えの夏SP 04】音色のシンプルトレーニング「Stick-Slip」で音色を操ろう
【鍛えの夏SP 05】音色のシンプルトレーニング「StickからSlipへ」発音の瞬間を見つけよう
【鍛えの夏SP 06】音色のシンプルトレーニング「動きの方向」で音を作ろう♪
【鍛えの夏SP 07】音色のシンプルコントロール(2つの鍵と9つのエクササイズで遊びながら身につけよう)
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この『鍛えの夏SP』は、2017年7月16日から8月6日にかけて、いちろーたのメールサービス読者向けに配信したメールを一部ブログ向けに編集し掲載しているものです。

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