【鍛えの夏SP 03】音色のシンプルトレーニング「On/Off」でボウイング分析を始めよう

2017/08/19

バイオリン応援団☆いちろーたです。

【鍛えの夏SP】第3回は
音色のシンプルトレーニング
「On/Off」をボウイング分析に使おう!です

まずは第1回第2回のおさらいをしましょう。

ここまでのおさらい

SPとはサウンディング・ポイントである。
サウンディングポイントとは、「音楽する!」という心が、音として生まれ出てくる場である。
バイオリン演奏のサウンディングポイントの、もっともわかりやすい一例は「弓の毛と弦の接点」である。
弦楽器の音色をさまざまに作りたいなら、弦の振動をさまざまに作ろう。
「方向」が大事。
「方向を自由に変える」には「向かう先」を選ぼう。

……たくさん詰め込み過ぎましたね(^^)

言いたかったのは

……だから、サウンディングポイントでの出来事を観察しよう
……だから、「OffからOnまで」「OnからOffまで」の弦の振動を観察しよう

ということでした。

「そんなこと言われても、抽象的すぎて練習にどう活かせばいいかわからない!」
「わかったような、わからないような。音色のコントロールって結局どうするの?」

って思っちゃいますよね。

第3回となる今回は、実際に自分で演奏するときのボウイングを
「On/Off」という考え方を使って分析する方法をご紹介します。

「On/Off」でボウイング分析を始めよう

ボウイングの動き始めから動き終わりまでの間に
《弓の毛と弦はOnかOffか》
どちらの状態にあるかを調べましょう。

これだけです。
表現がワンパターンになりやすい人におすすめの分析方法です。

この分析をスムーズに行うために
まず知ってもらいたいことは
《ボウイングには、動き始めと動き終わりがある》ということです。

重要なことなのでもう一度言います

《ボウイングには、動き始めと動き終わりがある》

当たり前だと思いましたか?

もしも当たり前だとおもったなら答えてもらいたいことがあります。

動き始めるには何が必要でしょうか?
動きが始まるのは、いつですか?

この答えがわかりますか?

この答えがわかったら
いちろーたのレッスンは卒業です(^^)

すこし難しいかもしれませんが
ぜひ考えてみてください。

話を戻します。

ボウイングの動き始めから動き終わりまでの間に
《弓の毛と弦はOnかOffか》
どちらの状態にあるかを調べましょう。

ここで言う《On/Off》とは
弓の毛と弦が接触しているかいないかです。

Onは《接触している》
Offは《離れている》

このようにシンプルにとらえることで
演奏表現の本質に深く迫ることができるようになります。

ボウイングの動き始めのときに
弓の毛と弦はOnだったかOffだったか

動き終わりの時には
弓の毛と弦はOnだったかOffだったか

表現を磨き上げたいフレーズのなかで調べてみてくださいね

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この『鍛えの夏SP』は、2017年7月16日から8月6日にかけて、いちろーたのメールサービス読者向けに配信したメールを一部ブログ向けに編集し掲載しているものです。

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