カテゴリー: 教えるスキル・指導力アップ

  • 結局、構えのクセってどうやれば直るの?【結論:納得できる理由のある、新しいクセを身につけろ】

    バイオリン応援団・団長のいちろーたです。

    今日の話は「クセって直るの?」です。

    結論、直ります。

    以上

    って、終わりにするわけがないじゃないですか。
    続きがあります。

    この話って深いんですよ。
    でも、簡単にすませちゃいましょう。

    サッと決意して、パッと行動することが大事ですからね。

    +++++++++++++++++++++++

    質問:どうやったらクセが直るんですか?

    答え:新しい癖を、しかも、もっと強烈な癖を身につけなさい。

    (ただし・・・《反論のできない理由》を作ること)

    +++++++++++++++++++++++

    なぜなら、クセは消せないものだからです。

    クセというのは、行動パターンです。
    行動パターンと言っても、生まれつきのものとは違います。

    クセは、あくまでも後天的に学習して身につけるもの。
    つまり、学習によって改めることができるものなんです。

    ただし、気をつけなければならないことがあります。

    それは、一度身につけてしまったクセ
    脳神経科学だか生理学の話だったはずですけど
    一度出来上がった行動パターンの回路ってのは
    消えないものなんです。

    たとえば歯を磨く時には蛇口から水を流しっぱなしにする
    というクセを身につけた人が、そのクセをやめたければどうするか。

    「歯を磨く時には蛇口の水を流しっぱなしにしない」
    と思うだけではできないってことです。

    新しい行動パターンが必要なんです。

    「コップに水を入れればいい」と思うかもしれません。
    でも、そんなに単純な話ではありません。

    《どうして蛇口の水を流しっぱなしにしたいのか》という
    必要性から行動パターンを逆算して作り上げていかなければ挫折します。

    もしも蛇口から水を流す目的が
    「水が排水口に流れこむ渦巻きを眺めていたい」
    「蛇口に触る回数を減らしたい」
    「洗濯用の水を貯めるため」
    といったことだったらどうでしょうか。

    《コップに水を入れればいい》という提案って、役に立ちますか?

    役に立たないかもしれませんよね。

    バイオリンの構えの癖を直す時も
    まったく同じことが言えるんです。

    クセの話だけじゃ無いですよね。
    レッスンのあらゆる場面で、この考え方って必要だと思いませんか?

    もっと広げたら、あらゆる人間関係でも、応用できそうですよね。

    「なんで、この人は、こんなやり方にこだわるんだろう?」
    「もっと、こうすればいいのに」
    「ああ、またやってる」
    などなど。

    こんなふうに思った時はチャンスです。

    「どうして、わざわざこのやり方をしているんだろう?」
    「わたしに見えていない、この人にとっての《本当の理由》はどこにあるんだろうか?」

    こんなふうにとらえてみてください。
    クセから多くのことを学べるはずです。

    そして、そのクセはいつの間にか消えていることでしょう。
    ウソだと思うなら、どうぞそのクセの奴隷として生きていけばいいことです。

    でも、僕はこう思います。
    せっかくクセの存在に気づいたのです。
    そのクセを《わたしの大切な教師》だと見て
    そのクセから学びを得ていこう

    そういう、新しい学びかたを始めていく
    今日はその最初の1日だと決めて
    自分との対話をしてみよう

    こういう生き方もありだと思いませんか?

    ではまた!

  • 教師の「手」の使い方で生徒の演奏が変わる

    いちろーたです。

    《教師の手の使い方で生徒の演奏が変わる》

    教師の手の使い方次第では
    生徒の演奏をどのようにでも変えることができます。

    教師が生徒を思い通りに操ることもできます。

    教師が生徒の思いを引き出して
    生徒の思う通りに進めるように教師が後押しすることもできます。

    教師の手の使い方次第で
    生徒さんをどんなところへ向かわせるかが変わります。

    これは、
    恐ろしいことのようですが
    素敵なことでもあります。

    「教師と生徒」を「わたしと楽器」に置き換えてみましょう。

    《わたしの手の使い方で楽器の音は変わる》

    当たり前だと思いましたか?

    実際に、手の使い方で音は変わります。

    これは、力加減の話ではありません。

    あなたの手は楽器に命令することもできますし
    あなたは手を通して楽器に何が起きているかをきくこともできます。

    どのような手の使い方をするかによって
    単に音色が変わるのとは違う変化が起こります。

    それは、演奏プロセスそのものが変容するからです。

    「命令する手」
    「きく手」

    この違いを考えてみてくださいね。
    きっと、変化に気づくことができるはずです。

  • ★音楽家だからこそ言葉と思考を鍛えよう★

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    ★音楽家だからこそ言葉と思考を鍛えよう★

    「音楽は世界の共通語」
    とか言いますよね。

    では、音楽がうまくなったら、どうなるのでしょうか?

    「英語が上手くなりたい」
    と言って英会話を学ぶ人がいます。

    英語が上手くなって何をしたいのか、こそ大事。

    音楽がうまくできるようになったら
    それを何に使いたいのでしょうか?

    言葉を使うとき、思考が働きます。
    言葉は思考するための強力な道具です。

    私たちは思考なしには生きられません。
    どんな思考を持つかで、幸福度合いも変わります。

    どんな思考を持つかは、変えられます。
    思考を作り変えるための道具が言葉です。

    私たちは
    思考と行動を自分の望む方へと導いて行けるように
    言葉の扱い方を変えることができます。

    言葉は物事の一面を切り取るものでもあり
    つなぐものでもあるからです。

    行動を変えたかったら
    人生に変化を起こしたかったら
    使う言葉に選択肢を持ちましょう。

    そして、今までに選ばなかった言葉を使い始めましょう。

    どうすればいいか?

    どうしても知りたいなら、いま使っている言葉を観察します。

    日記を書くときに
    「今日一番印象に残った言葉」と
    「それを受けとって起こした行動」
    を書き出します。

    さて、何がわかるでしょうね( ^ω^ )

    書いた人だけがわかります。

    ●今回の課題
    自分が受けた刺激と、自分が起こした反応を言葉に書き起こす

  • 【バイオリンの先生】弓を持つ親指が曲がらない生徒さんを、どう教えたらいいかわからない

    「弓を持つ時、親指を曲げられません」

    あなたがバイオリンの先生だったとして、生徒さんからこう言われたならどうしますか?

    大事なのは、カタチを教えることではありません。
    いったい、何を教えればよいのでしょうか。

    大切な生徒さんを挫折させたくなかったら《何を教えるべきか》を学びましょう。

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    「形の作りかた」から入って、結果的に音がゴキゲンになっちゃうレッスン

    そんなお声もいただいているのが、いちろーたのレッスンです(^^)v

     教則本の「弓の持ちかた」を読むと
     親指はここに置いて……
     他の指はこの位置に置いて……
     それぞれの指は、どのくらいの角度に曲がっていたらいいか……

     が書いてあったりします。

     それでできちゃう人はいいんです。

     問題なのは

     「そんな曲げかた、できません」
     「曲げたいのに曲がらない」
     「はじめは曲げているけど、ひいているうちにまっすぐに伸びてしまう」

     というときにどうするかです。

     さすがに教則本ってそこまで書かれていないように見えます。
     よく読めば、答えが書いてあったり、書いていなかったり。

     結局、わからないままになることもあります。

     というわけで、指導者の言葉選びで大事なのは
     《動けるようなメッセージを渡す》
     ということになります。

     いまから発する言葉が相手にとって《動けるメッセージ》なのか
     それとも《動けないメッセージ》なのか

     判断できるようになっていくと、レッスン力がアップしていきます。

     さらにレッスンスキルのアップを目指すなら
     生徒さんが抱いている《動けないメッセージ》を見つけ出して
     《動けるメッセージ》へと変換してあげられるようになっていきましょう。

  • 自分の演奏動画を見るのが楽しい〜「ダメ出し」のためではなく「好きだから見る」という話

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    自分の演奏動画って好きで観ていますか?

    いちろーたの場合、研究のためにみるのではなくて「好きだから見ちゃう」です。

    見るときにうまいなー、下手だなー、と思ってもいないです。

    「へええ、こんなふうに見えるのか」

    というだけです。

    そのあとで、

    「ああ、ここは思っていたのと同じ」
    「おや、ここは思っていたのとは違う」

    という感想やコメントが出てきます。

    録音を聴くときも似ています。
    「へええ、こんなふうにきこえていたのか」
    ということから始まります。

    それだけなんですけど、面白いんです。
    そのときの自分とは違うところからの観察ができるから。

    自分の後ろ姿や眠っている姿とかは、その最たるものです。

    だからなんだというと、なんでもないのですけど。ただ、面白いなと思ったことを分かち合えたらいいなと思っています。

    こんなことでもヒントになるみたいだし。
    ……と思って書いておきます。

    では!

  • 「バイオリンの振動って、こんなに気持ちいいんだぁ」〜教えたいのは教師の勝手。楽しみをわかちあうだけで学びの場は豊かになるはず

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    ★「バイオリンの振動って、こんなに気持ちいいんだぁ」★

    あるクラスの合間に、バイオリンを触ったことがないという女子たちに囲まれたときのこと。

    「いちろーたさん、さっきのバイオリン、素敵だったよ」
    「あんなふうにひけたらいいよねー」
    と言われました。
    まだ楽器を手に持ったままだったので
    「いま、これをひいてみない?」
    とお誘いしました。

    僕が《教えるプロ》を目指して学び始めたばかりの頃のことです。
    その場で教えるなんて自分から切り出してしまったこともあって、ものすごくドキドキしていました。

    「えー、いいの?わたし、バイオリンなんて触ったこと無いわ!」

    さて、どう教えたらいいかな……。

    あなたなら、どう教えますか?

    いちろーたが最初に教えたのは
    《音を出すために、毛で弦をこすればいい》
    ということだけでした。

    あれこれ試行錯誤しているうちは口出しせず見守っていました。
    5分とたたないうちに、立派にバイオリンらしさのある音が聞こえてきました。

    「バイオリンって、楽器も振動しているんだね。曲とかひかないで、ただ音を出すだけでもこんなに気持ちいいんだ〜」

    そのときの笑顔は、いまでも僕のエネルギーを引き出してくれます。

    そのとき僕のことを囲んでいたうちのおひとりは、もともとバイオリンを習っておられましたが
    事情があってバイオリンをなかなか楽しめずにおいででした。

    後年、ご縁がありレッスンを受けてくれました。
    そのレッスンの後にこんな感想を贈ってくれました。
    ご紹介します。

    バイオリンって、すごく自由な楽器だった。
    「こうでなければ」じゃなく「こうしてもああしても、いいんだよ」というアプローチや言葉使いが新しくて、ますますバイオリン大好きになりました。

    大人になってから、でも、大丈夫そう、、、
    ぜひ一度一郎さんのレッスンを体験して見てください。

    (竹内いすゞさん 英語講師、パフォーマー)

    僕の大切な原点を思い出させてくれるメッセージでもあります。

    あなたも気持ちよさを味わえますように

  • ★筋肉をゆるませるということ……脱力がわかりにくい理由★

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    筋肉をゆるませるということ

    今回は脱力の混乱に関連した話です

    脱力というのは、めんどくさい概念です。人によって定義がちがうからです。

    動きについてコミュニケーションする際には、解剖学の言葉や知識を借りると、定義の食い違いにも気づきやすくなります。

    「力を入れる、抜く」という言葉も、人によって定義が違います。

    「力を入れる」という動作として、似た言葉と思われるのは……「力を増す」「重さをのせる」「圧力を加える」「力を込める」「筋肉を収縮させる」「関節を曲げる/のばす」「速度を増す」「入れたい力以外の力を抜く」……きっと他にもあるでしょう。もしかしたら、私が書き出したこれらの言葉に対して「そんな言葉は『力を入れる』とは似ても似つかない!」と感じる方もあるかもしれません。

    言葉の定義というものは、人によって違うものですし、使うたびに新たな歴史が編み込まれて生まれ変わり続けるものだからです。

    筋肉が命令されてできることは2つ

    「収縮せよ」
    「収縮をやめろ」

    この2つです。

    気をつけたいことがあります。「収縮をやめろ」とは「休め」と言い換えても良いです。「伸びろ」ではないところが超重要です。

    これがわかると、構えも演奏も、スポーツも家事も、昼寝でゴロリと横になる時も、「今働くべき部分以外は休んでいいのだ」ということがわかるようになります。

    ケーススタディ「腕をおろしてください」では伝わらない?!

    あなたに向かって、いちろーたが「腕をおろしてください」とお願いしたとき、あなたの動き方は私の期待した通りになるでしょうか?きっと、いちろーたの期待した動きをしてはくれないことでしょう。どの関節が最初に動き始めるか、どこまで動いたら動作が終わるかなど様々なチェックに引っかかってしまうのです。

    動きを教えるために何を教える必要があるのか……学ぶために何を学ぶべきか……演奏に役立つ「動きの解剖学」は構えのセルフケアの中心をなすものです。

    「構えのセルフケア」のセミナーやレッスンではこうしたことを学びます。ご興味があればぜひいらしてくださいね。

  • ★「わからない」って素晴らしい★

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    「わからない」って素晴らしい……どれくらい素晴らしいかというと……数学の歴史において「ゼロ」の概念が発見されたくらい素晴らしいです。音楽で言うと、沈黙も表現になるのだと気づいた時くらいに素晴らしいです。

    「わからない」って言えちゃうと、学び力がグーンと伸びます。

    僕の実感としては『学びの扉のマスターキー』といえる存在ですね。

    「わかったかどうか」の代わりに……

    いちろーたがレッスンの場で大事にしていることがあります。
    それは「変わったかどうか」です。

    何かの助言をした時に受け取った相手に向かって「いまので、わかった?」とたずねるかわりに「なにか違いはあった?」とたずねるのです。

    そうすると、観察する意識が目覚めます。そこからは生徒さんが自分自身の教師となって、楽しい探求に連れて行ってくれるんです。

    だから僕は「わからない」という言葉が大好きなんです(^^)

    まずは「わからない」を味わってください。思う存分に。

  • アレクサンダーテクニークは痛みを消さない

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    いちろーたが学んで使っているアレクサンダーテクニークとは何なのでしょうか。
    僕は「教えるプロならば学ぶべきツールだ」と答えます。
    学び始めたときからそう思ってきました。
    今も変わりません。

    【いちろーたが思うアレクサンダーテクニーク】
    (バイオリン演奏の心と動きの統合)

    バイオリン奏者の仕事は、動くことです。

    言われればなんでもないことでも、演奏している間にこのことを覚えていられる人がどれだけいるでしょうか。

    たったひとつの真実は、あなたを支配できるのはあなた自身だけだということです。

    バイオリン演奏は、奏者に多様な動きを要求します。楽譜に書かれているのは音についてです。カラダの動きについては書いてありません。

    あなたが音楽をかなでようとするのなら、あなたの仕事は、音楽が求める音を心に抱き、その音を作るにふさわしい動きを計画し、あなた自身をその計画に沿って動かすことです。

    あなたの演奏が「うまくいっていない」と感じたとき、あなたは何をしているでしょうか?

    そのときあなたは何に従って動いているでしょうか?

    アレクサンダーテクニークは、私たちが自身を使うときの技術です。その技術が私たちにもたらすものは、私たちがやりたいと望んだことを成し遂げるまでに、何から始めて何を保ち続けるべきかという指針であり行為そのものです。

    本質に目を向ければ、アレクサンダーテクニークは自己学習の技術だと言ってよいものです。

    しかし、アレクサンダーテクニークは万能の《治療法》のように取り沙汰されることがあります。アレクサンダーテクニークを学習する過程を通して、身体の痛みや重たい気持ちが軽快される体験をする人が多いためです。

    アレクサンダーテクニークは痛みを消しません。痛みの元となる行動が変わりゆくための技術です。私たちの行動に伴う痛みとは、肉体的なものに限りません。目的が達せられず苦しむことも含んでよいでしょう。

    その解決を目指すときに《自身の行動をどう作っていくのか》というところから始めるのは、どういったメソッドにでも共通する原点です。

    アレクサンダーテクニークの独自性は、この原点を《頭と脊椎》に見出したことにあります。

    なぜ《頭と脊椎》が私たちの動きを変えてしまうのか。その働きを使って自分の望みを達するには具体的に何をしたらいいのか。こうしたことは、アレクサンダーテクニークを学ぶ過程で、できるようになり、わかるようになります。

    私たちは、自分自身と一生涯付き合い続けます。その付き合いかたを学ぶ技術がアレクサンダーテクニークではないかな、と思うこの頃です。

  • 指が固まってイライラしちゃうときに……

    バイオリン応援団☆いちろーたです。

    バイオリンをひいていて

    「指が固まってイライラしちゃう」

    そんなときありませんか?

     ♪ ♪ ♪

    Facebookで公開を始めた『練習を見せちゃうシリーズ』は、ゆうべ3本目になりました。パガニーニのカプリース24番に挑戦する3日目の様子をfacebookページでご紹介しています。

    ★今回紹介する動画はFacebookアカウントがなくても視聴できます(3分30秒、解説字幕あり)

    取り組んだのは第9変奏。
    イライラして途中で投げ出したくなる左手ピチカートです。

    「手順を確認する」という方針で臨むことにしました。
    手順とは「演奏するために何がどんな順序で起こる必要があるのか」ともいえます。

    音を出すための動きの順序にフォーカスしたことで、音程や音色、リズムなどの「悪さ」に嫌気がさすこともなく《今は動きの順序を調べているのだ!》と冷静な自分が主導して当初の目的通りに「動作の順序」がわかりました。

    『こんなの無理!』と投げ出してしまう代わりに、何をしたらいいのか調べることに時間を使ってもいいのですよね。

     ♪ ♪ ♪

    今回のビデオには大事なことが隠れています。
    それは《指が固まるのは、指のせいではない》ということ。

    今回のケースでは《指が動くために必要なものが揃っていなかったのに動き始めた》ということです。

     ♪ ♪ ♪

    たとえ話をします。
    想像してくださいね。

    超忙しいあなたの仕事場に新人さんがひとり入ってきました。
    3ヶ月で一人前の戦力として育て上げる前提です。
    あなたがその新人さんの育成担当者ならどうしますか?

    新人さんは、ただそこに居るだけで仕事を手伝ってくれる様子がありません。
    かといって、あなたは本来の業務があまりにも忙しいので新人さんのお世話ばかりするわけにはいきません。
    あなたは、新人さんがどの程度仕事ができるかを知りません。
    さて、どうしましょうか。

    何もしていないようだからといって
    「何をぼーっとしているの!?」
    なんて声をかけたら、新人さんを萎縮させることになっちゃいます。

    お互いがお互いのことを何もわからない状況です。
    そんなときに必要なことはなんでしょうか?

     ♪ ♪ ♪

    バイオリンを持って作品と向き合うときも同じことです。
    目の前にある楽譜に対して身動きが取れなくなったなら、私たちには何ができるのでしょうか?

     ♪ ♪ ♪

    何もわからない新人さんがのびのびと成長できるようになるために必要なことは何か……
    《わからないことは「わかる人」にきく》
    《「わかる人」が誰かを知っておく》
    ……この2つです。

    この2つを実行するには、さらに知っておくべきことがあります。
    何が必要か、考えたことはありますか?

    もしも仕事場であれば、何も知らない新人さんを責めるのは筋違いです。
    ・知らないことを誰にきけばよいかもわからない
    ・きいてよい内容は何かもわからない
    ・きいてよい(話しかけてよい)タイミングなんて思いつきもしない

    新人さんって、こんなことだってわからないのがアタリマエです。
    だから、何がわからないかさえもわからないのです。

    本当に何も知らない新人さんを仕事のできる人として育て上げるには、あなたひとりの育て方だけではなく、仕事場全体の仕組みを整えることが大事ですよね。

    《新人さんを育てる仕組み》のなかで、いちろーたが大切にしているのはただひとつ

    ◆「いま、私はわかっていない」「いま、私は行き詰っている」と本人自身が気づけるようにしていく

    ということ。

    これがすべてのスキルの発達する土台となります。
    これができれば、他の必要なスキルも一緒に発達してゆきます。

    この《成長の仕組みづくり》をサポートするのが《構えのセルフケア》レッスンなのです。

     ♪ ♪ ♪

    指を責めても時間のムダ。
    建設的に対処しましょう。

    「何が指の動きを止めているのだろうか?」という気づきから
    「いま何がわからないのか」という問いを立てて、いちろーたはパガニーニの練習を進めていったのでした。

    ★今回紹介する動画はFacebookアカウントがなくても視聴できます(3分30秒、解説字幕あり)

    《指の動きがなめらかでない》と気づいたことから
    3分ちょっとの練習が始まっていきます。

    何をしたせいで固まっているのかはそれぞれ状況によって違います。
    ご自分でわからない時はレッスンを受けに来てくださいね。

  • 『質問を作り出すチカラ』でバイオリンはうまくなる

    『質問を作り出すチカラ』でバイオリンはうまくなる

    社会人2年目の皆さんへ……

    「そんなに大事なことなら、最初に言ってよ〜!」

    ってことありますよね。この一年でたくさんそういうこと、あったんじゃないでしょうか。

    たとえば、自分の教育担当者から「わからないと思ったら、なんでも聞いていいよ」って言われたけど……

    話しかけていいのは、いつ?
    なんて言って話しかけたらいいの?
    こんなことで話しかけてもいいの?

    ……とか。

    自分では疑問だとも気づいていないモヤモヤした疑問のタネみたいなものを、どうしたらいいのか……みたいなこと。

    実は、このささやかな疑問に気づいて解消していくことこそが仕事における『底力』です。

    バイオリン演奏のレッスンでも同じことがいえるんです。

    レッスンを受ける側として「レッスンを上手に受ける方法」つまり、学ぶための『底力』を身につけることが大事。

    別の言葉でいうなら『質問を作り出す力』ですね。

    これを鍛えていくのが《習いごと》の意味であり面白さだと思います。

  • 【何がわからないかを説明できていますか?】

    【何がわからないかを説明できていますか?】


    いちろーたです!

    練習が行き詰まる時って、「何がわからないかもわからない」という状態であることがほとんどです。その「何もわからない。次に何をすればいいか」を解消するのがレッスンです。

    優れた先生は、生徒が「何もわかっていないこと自体をわかっていない」状態であっても、それを見抜いて的確な指導をします。

    そこそこ優れた先生は、生徒が「これがわからないんです」と言われればその答えを差し出せます。ここに問題が潜んでいます。

    生徒は必ずしも自分の問題を正しく捉えているとは限らないのです。

    生徒の「何がわからないか」と先生から見た「この生徒は本当は何がわかっていないか」とが食い違っている可能性を考えるだけでも指導の質は変わります。

    先生の側に限った話ではないです。生徒の側でも「自分は何がわからないんだろうか?」と問いかけることで、学習の質は大きく変容していきます。

    バイオリン応援団☆いちろーた

    【追伸】
    《11/23お悩み解決祭り》やります

    ♥︎普段受けているレッスンで《なかなか解決できずにいること》や《なんとなくモヤモヤしたこと》がある人のための相談会や講習をやります

    楽器の構えや弓の持ちかたがシックリこない人
    普段はなんともないのに、ハイポジションになると構えが苦しくなる人
    演奏するときだけ腰痛や肩こりする人
    猫背が気になっている人

    そのほか、心配ゴトを抱えたままにしていたり、身体の仕組みや動かしかたで気になることがある方も歓迎します。

    気になる方はこちら→ http://ezplaystrings.com/?p=6969

  • 悩みが解決する人・しない人の違い

    悩みが解決する人・しない人の違い


    いちろーたです。

    いちろーたはレッスン仕事ばかりやってるわけでもなくて、実はひたすら話を聞く仕事もやっています。多いと1日で30人くらいからお話を伺います。ひと月では400人くらいでしょうか、、、

    お話を聞かせていただくと、内容もアレコレ。

    ここでは書けませんが(^^)

    そうやってたくさんの人から毎日話を聞いていると、色んなタイプの人がいることがわかります。

    たとえば、同じような相談でも【解決が早い人】と、【解決が遅い人】がいます。その違いがどこにあるかわかりますか?

    相談がすぐ本題に入れるかどうか、です。

    解決が早い人は、質問が先に来ます。詳しい説明は後回し。会話の主導権をサッサと私に渡してくれます。だから最短コースで解決します。

    解決が遅い人というのは、困っている状況の説明がいつまでも続きます。なかなか質問が出てこない。質問さえ出てくれば解決できます。

    質問が出てこない人には共通点があります。

    質問がなかなか出てこない人の共通点、悩みの解決が遅い人の共通点とは「自分が何をしたいか、わかっていない」です。そして「自分が何をしているか、わかっていない」です。

    まず「何をしたいか」について。これは、わかっていないだけで、したいことがないわけではないんです。困っている状況に溺れて、何をしたかったかが思い出せなくなっているだけです。困っていることを全部吐き出すと、何をしたかったのかが思い出せるようになります。

    次に「何をしているか」について。これは厄介です。楽器の演奏に限っていうと、自分のしていることをわかっている人の方が断然少ないです。「しているつもり」と「実際にしていること」がずれていることに気づいていないというのが多いのです。その他には「何をしたか」という問いに対して「○○はできたけど、△△ができなかった」という回答のズレに気づかないケースも多いです。これも、自分が何をしているかがわかっていないために起こります(……いまのたとえ話で何がズレているかがわからなかった人は普段の生活の会話の中でも質問と答えが噛み合ってない会話をしている可能性があります)

    話を「悩みと質問」のところまで戻します。

    質問というのは、やりたいことがはっきりしているほど具体的に絞り込まれたものになります。仮に、あんまりハッキリしていなくても、質問というのはモヤモヤした疑問や不安となってその人の発言や振る舞いに現れます。

    そういう「ちょっとしたモヤモヤ」は演奏の動きにも現れます。楽器を構えて音を出すまでの動きにも現れます。相談しているときのちょっとした仕草や、発言の際の言葉にも現れます。

    こうしたことをもとに、改善のヒントをいっしょに見つけていくのが、いちろーたのレッスンでありお悩み相談です。

    そうやってお話を聞くスキル、動きを読み取り・読み解くスキルは日々磨いてますので、構えのお悩み相談もレッスンも、キレ味がドンドン変わってきてます。切られてみたい方は、ぜひレッスン受けてみてね。お悩みのタネの硬い殻をぱかっと割って、楽しみの芽を育てていきましょう(*´ω`*)

    いちろーたのレッスン、こういう日程でやってます。

    ☆→いちろーた バイオリン応援団 イベントセミナー一覧 

  • バイオリンの上達を邪魔する3つの要素

    こんなお悩みありませんか?

    「演奏していると、身体が痛くて我慢できない……」
    「大好きな楽器なのに、持つことさえもツラい……」
    「こんなに痛いなら、もう楽器を辞めるしか無いのかな……」
    「先生との人間関係がうまくいっていない……」
    「レッスンでの会話がかみ合わない……」
    「先生の言っていることがわからない……」
    「言われたとおりにやっても《違う》と叱られる……」
    「せっかく時間とお金をかけてレッスンに通っているのに上達しない……」
    「何が正しいやり方なのか、何を信じて続けていけばいいかわからない……」

    どれも、いちろーた自身が経験してきた悩みです。
    そして、克服してきました。

    いまは、解決をお手伝いできるようにまでなりました。

    なぜなら、上達を邪魔する3つの要素を学んで、
    どう対処すればいいかがわかるようになったからです。

    上達を邪魔する3つの要素

    《体への誤解》
    《奏法への誤解》
    《動きと言葉の不一致》

    この3つが演奏を邪魔します。

    こんな効果が期待できます

    上達を邪魔する3つの要素を理解して、対処の原理を身につけていくと
    さっき書いた悩みは次のように解決ができます。

    「痛みのせいで30分しか練習できなかったのに、気づいたら2時間以上も練習してしまうようになった」
    「練習に集中できるようになった」
    「疲れにくくなって、家事もラクになった」
    「辞めようと思っていたけど、またプロとして、教師としてやっていく事にしました」
    「先生の言っていることが《ああ、そういうことね!》ってわかるようになった」
    「痛みが悪化する前に、自分で構えの崩れに気がつくようになった」
    「レッスンで構えの注意をされなくなって、音楽のレッスンをしてもらえるようになった」

    これらの声は、いままでに、いちろーたが行なってきた相談会や
    レッスン・セミナーでアドバイスさせていただいた方々から
    お寄せいただいている生の声です。

    本当にありがたいです。

    「やっぱり正しいやり方なんだ!」
    「もっと学んで助ける力をつけよう!」

    って元気が湧いてくるからです。

    参加された方は、得た学びを、ご自分のものとして取り組むことで
    悩みを解決していらっしゃいます。

    これからも、そのきっかけとなるよう全力でサポートします!

    こんな方を応援します

    私がお手伝いできるお悩みは、大きく分けて3つ。

    1.演奏しているときの、体の痛み

    2.レッスンがうまくいかない
    (話がわからない、質問が通じない、気まずい等…人間関係や会話の仕方なども含む)

    3.楽器の持ち方や姿勢

    これらのお悩みに共通した原因というのが、
    最初に書いた《3つの原因》です。

    《体への誤解》
    《奏法への誤解》
    《動きと言葉の不一致》

    この3つが絡み合って、
    演奏の上達が邪魔されてしまいます。

    こうしたお悩みを解決するために
    現状を整理し、知識を提供し、
    実践できるようになるまで見届ける

    これが私のしていることです。

    ご興味があれば、参加して体験してくださいね。

    学習サービスの形態が何種類かあるので簡単に説明します。

    《セミナー》では、私の考え方や、その元になっている原理を講義し
    実際にミニワークを体験していただいています。
    主に、体の仕組みやアレクサンダーテクニークと奏法の関連を学びます。

    《グループ学習・マスタークラス》では
    参加者お一人ごとのお悩みをお聞かせいただいて、
    必要な知識を講義したり、実験をします。
    また、実践できるようにするためのワークをその場で行います。
    そのワークが気に入れば宿題として持ち帰ってもらいます。

    《お悩みコンサル》《個人レッスン》は、
    グループ学習会と同様な取り組みを
    マンツーマン指導として行っています。

    ◎ある日のセミナー内容はこんな感じ
    ・骨格模型を使った解説
    ・実際に変化を体感できるエクササイズ
    ・楽器を使って音の違いを確かめる
    ・気になることの質疑応答

    ちょっとした動きの違いが、奏者の動きと楽器の響きを変えちゃいます。

    今日はこの辺で。

    次回は、
    《3つの原因》に対処するために
    まず何のスキルを磨けばいいのかを
    ご紹介しますね。

  • 「どうして先生のアドバイス通りにやってもできないんだろう?」《バイオリン・レッスンの読み解き方》

    「先生のアドバイス通りにやっても、なぜか”違う”と言われてしまうんです。どうしてでしょうか?」

    たとえば、こんな経験はありませんか?

    G線をひくときに……
    『右肘が低い』と言われる

    肘を上げると……
    『肩は上げないで』と言われる

    肩を下げると……
    『楽器を下げないで』と言われる

    楽器を上げると……
    『そんなに身体は動かさないで』と言われる

    身体を動かさないようにしていると……
    『もっと全身を使ってひきなさい』と言われる

    いったい、何をすればイイのでしょうか。

    効くアドバイス、効かないアドバイスの違いとは?

    前回の記事では、

    先生がどんな意図を持って、その言葉を選んだのか
    「先生によって言うことが違う?!」《バイオリン・レッスンの読み解き方》 – バイオリン演奏が楽しめる構え方講座☆バイオリン応援団

    ということが大事だというお話をしました。

    効き目は言葉遣いで変わる

    バイオリンの演奏をレッスンする時、
    先生がどういう基準で言葉を選んでいるかによって
    レッスンのわかりやすさが変わります。

    別の言い方をすると、
    「アドバイスは言いかたひとつで効き目が変わる」ということです。

    効き目を生み出す言葉遣い「3つのルール」

    バイオリンレッスンのときには、
    動ける言葉遣いをすることが必要です。

    この『動ける言葉遣い』というのは、3つのルールが有ります。

    1.動詞を使う
    2.方向を明確に示す
    3.肯定表現を徹底する

    この3つです。

    実践:いままでにもらったアドバイスをチェックしてみよう!

    レッスンのアドバイスをもらった時、この3つのルールに照らしてチェックしてみてください。

    「わかりやすいなぁ」というアドバイスと
    「よくわからないなぁ」というアドバイスにはどんな違いがあるでしょうか?

    教わる側の人にとっては、この3つのルールを使って「通訳」することで
    わかりにくいアドバイスも、「なーんだ、そういうことか!」とスッキリわかりやすいアドバイスに言い換えることができます。

    やってみてくださいね。

  • 「どっちの先生の言うことが正しいの?!」《バイオリン・レッスンの読み解き方》

    「どっちの教えが正しいんだろう?!」

    こんな経験ありませんか?

    『今の先生は、前の先生と違うことを言う』

    あるいは、

    『指揮者のボウイング指示が、バイオリンの先生のアドバイスに反する』

    とか……。

    言うことが違う理由は大きくわけて2つあります。

    1. 言いたいことが違う。だから、選んだ言葉が違う。
    2. 言いたいことは同じ。だけど、選んだ言葉が違う。

    このどちらに当たるのかを見破る必要があります。

    レッスンでは、先生が何を言ったのかは大事です。
    でも、もっと大事なのは、先生がどんな意図を持って、その言葉を選んだのかなのです。

    「言葉」というよりは、「提案」といったほうがふさわしいかもしれません。

    意図を確かめるためにできることとは?

     先生は、なんと言ったのか。
     そのとき、何を見て(聞いて、感じて)そう言ったのか。
     そのとき、思いついたけど言わなかった言葉はあるのか。
     あるなら、それはどんな言葉だったのか。

     こうしたことを、思い切って質問できるような関係が作れたら素敵ですね。

  • 悩みを打ち明けた相手に、行動を支配されていませんか?

    オリエンテーションであっても、レッスンであっても、
    決定権を持つのは、あくまでも、生徒自身です。
    教師に支配されるのではないのです。

    自分で自分を動かしてゆく。
    そのために、教師をサポートとして使ってゆきます。

    ゴールに近づくために役立つものを見分ける力を身につけられるように

    ・問いかけを与えてくれる人
    ・見守ってくれる人

    を教師として選んでいってくださいね。

    どうやって選べばいいでしょうか。

    実際に、会って話をしてみるといいですよ。

    「へえ、こんな考え方もあるのか!」
    「えっ?それってどういうこと??」

    教師自身が、生徒からも学んでいくものなのです。
    レッスンではどんな意見も尊重されるべきものです。

    自分にはない視点から学ぶと、盲点が消え、
    現状にとどめようとするシガラミが消えます。

    結果として、上達が加速します。

    あなたのゴール達成にむけた問題解決が始まるために、
    まずは、自分の声を出してみましょう。
    そして、誰かに聞かせてみましょう。

    ボクで良かったら、話し相手になります。

    教室に来られなくても大丈夫。
    そのためにスカイプがあります。

    「iPhoneあるけど、スカイプはチャットしかしたこと無い」
    「相手さえいてくれれば、一度スカイプしてみたい」

    という方でも、ボクで良かったら、お話し相手になります。
    会話さえできれば、オリエンテーションは十分に可能です。

    悩みがあるなら、その悩みを声に出してみましょう。
    演奏や構えについての意見が必要であれば、差し上げます。

    ただ聞いていて欲しいだけなら、聞き役に徹します。
    それが、いちろーた式のオリエンテーションです。

    時間枠には限りがあります。
    お早めにどうぞ。

    教室においでいただくのが難しいかたには
    Skypeでのオリエンテーションも可能です。

  • レッスン効果の上がる手の使いかた・観察の秘密(その5・使ったことのないもの)

    いちろーたです。

    レッスン効果の上がる「手の使いかた・観察」について考えています。

    2つの問いかけによって
    手の使いかたを見直すことができるという考え方をご紹介しました。

    ・どんなチカラ、モノを使っていたか?
    ・まだ使ったことのないものは、何か?

    この2つの問いかけでしたね。

    前回は1つ目の質問
    ・どんなチカラ、モノを使っていたか?
    について考えていただきました。

    今回は
    ・まだ使ったことのないものを使ってみよう!
    です。

    ところで、
    「まだ使ったことのないもの」って、どんなものが思い浮かびましたか?

    使ったことのない関節
    使ったことのない筋肉
    使ったことのない注意力



    突き詰めると、
    使ったことのない「自分」
    といえるのではないでしょうか。

    自分が知っている自分は、これまでに使ってきた自分との思い出でできています。
    未来の「自分」は、まだ使ったことのない「自分」です。

    いま、何かをしようとしているあなた自身は、
    まだ誰も知らないあなた自身です。

    もしも、そんなあなたが、初めて出かけた旅先で
    はじめて見る景色や、はじめて耳にする音と出会ったなら、
    どんな振る舞いをするでしょうか?

    超一流の役者になったつもりで、
    想像を広げてみましょう。

    見たことのない景色を見た時、どんな声を上げるでしょうか?
    聞いたことのない音が聞こえてきた時、どうやって驚きを表現するでしょうか?

    演奏する時、レッスンの時、
    新しい思い出作りの旅路に踏み出すこともできます。
    これまでの思い出の世界に閉じこもることもできます。

    どんな体験ができるかは、やってからのお楽しみです。

    どちらのやり方で作る音楽のほうがお好みでしょうか?

  • レッスン効果の上がる手の使いかた・観察の秘密(その4・形を作るチカラ)

    いちろーたです。

    前回の配信では、
    「手のカタチを作る時に、何を使うか」を質問しました。

    ・どんなチカラ、モノを使っていたか?
    ・まだ使ったことのないものは、何か?

    この問いへの答えが、次なる探求の手がかりです。

    たとえば、チカラは大きくわけて2つあります。

    ひとつは、わたしたちのカラダ自体が生み出すチカラ。
    もうひとつは、わたしたちのカラダの外部から受けるチカラ。

    体自体が生み出す力は、主に筋肉の収縮によって得られます。

    体の外部から受ける力は、数多くあります。
    そのなかでもわかりやすいのは、カラダに働く重力です。
    この他にもあります。

    あなた自身が外部から受ける力には、どんな物があるでしょうか?

    探してみてください。

    バイオリンの弓を扱う時、
    バイオリンを扱う時、

    あなたの外部で、演奏に使える力を秘めたものは何でしょうか?



    自分を観察することは、
    レッスンで起こっていることを深く掘り下げるきっかけになります。

    こうした探求に興味がありますか?

    今度のゴールデンウィークに、「教える人」のための学習会を開催します。
    教える時に気をつけたい「手の使いかた」について掘り下げてゆきます。

  • レッスン効果の上がる手の使いかた・観察の秘密(その3・手の形の作り方)

    いちろーたです。
    先日のメールニュースでお約束したとおり、数回にわたって
    「レッスン効果の上がる手の使いかた・観察の秘密」をテーマに
    メールをお届けしています。

    前回配信から間が空いてしまいました。
    これまでの復習を簡単にしておきましょう。

    第1回では、レッスンで大切なことを2つお伝えしました。
    「望み」
    「手を使うタイミング」

    ……何を目指してレッスンするの?
    ……どんな時に手を差し伸べるの?

    これを考えましょう!

    という内容でした。

    第2回では、「手を動かすプラン作り」に必要なことを2つお伝えしました。

    「ゴールを選ぶ」
    「現在の状態を知る」

    ……動き始める時には、目的地と現在地を見定めておくことが必要です。

    という内容でした。

    第3回となる今回は、手のカタチの作りかたです。
    レッスンで生徒さんに手を差し伸べる時、
    手のカタチを、どのようにして作っているでしょうか?

    思い出してみてください……

    たとえば、生徒さんに弓を持つ手の動きを教えようとする時、
    たとえば、生徒さんにカラダの動きかたを示したい時、

    どんな関節が動けば、望んだ動きが作れるでしょうか?
    手のカタチを作るためには、どんなモノ・どんなチカラを使えるでしょうか?

    ◎おまけ(さらに探求したい人へ)

    手のカタチを作るために、
    《いままでに使ったことのないもの》は、どんなものがありますか?

    それを使って手のカタチを作るとどうなるでしょうか?

    さあ、これらの実験からどんなことがわかってくるでしょうか?
    探求は、この後も続きます♪



    自分を観察することは、
    レッスンで起こっていることを深く掘り下げるきっかけになります。
    こうした探求に興味がありますか?

    今度のゴールデンウィークに、「教える人」のための学習会を開催します。
    教える時に気をつけたい「手の使いかた」について掘り下げてゆきます。