バイオリン応援団☆いちろーたです。
筋肉をゆるませるということ
今回は脱力の混乱に関連した話です
脱力というのは、めんどくさい概念です。人によって定義がちがうからです。
動きについてコミュニケーションする際には、解剖学の言葉や知識を借りると、定義の食い違いにも気づきやすくなります。
「力を入れる、抜く」という言葉も、人によって定義が違います。
「力を入れる」という動作として、似た言葉と思われるのは……「力を増す」「重さをのせる」「圧力を加える」「力を込める」「筋肉を収縮させる」「関節を曲げる/のばす」「速度を増す」「入れたい力以外の力を抜く」……きっと他にもあるでしょう。もしかしたら、私が書き出したこれらの言葉に対して「そんな言葉は『力を入れる』とは似ても似つかない!」と感じる方もあるかもしれません。
言葉の定義というものは、人によって違うものですし、使うたびに新たな歴史が編み込まれて生まれ変わり続けるものだからです。
筋肉が命令されてできることは2つ
「収縮せよ」
「収縮をやめろ」
この2つです。
気をつけたいことがあります。「収縮をやめろ」とは「休め」と言い換えても良いです。「伸びろ」ではないところが超重要です。
これがわかると、構えも演奏も、スポーツも家事も、昼寝でゴロリと横になる時も、「今働くべき部分以外は休んでいいのだ」ということがわかるようになります。
ケーススタディ「腕をおろしてください」では伝わらない?!
あなたに向かって、いちろーたが「腕をおろしてください」とお願いしたとき、あなたの動き方は私の期待した通りになるでしょうか?きっと、いちろーたの期待した動きをしてはくれないことでしょう。どの関節が最初に動き始めるか、どこまで動いたら動作が終わるかなど様々なチェックに引っかかってしまうのです。
動きを教えるために何を教える必要があるのか……学ぶために何を学ぶべきか……演奏に役立つ「動きの解剖学」は構えのセルフケアの中心をなすものです。
「構えのセルフケア」のセミナーやレッスンではこうしたことを学びます。ご興味があればぜひいらしてくださいね。