【観察のすすめ】指、手首、肘、肩、足腰。ボウイングの原動力のバランスをコントロールするために
2019/10/09
いちろーたです。
弓の持ち方、そして、運弓法とは、弓のコントロールを何の運動によって行うかという信念が作り出すものです。
手の形や、肘や肩の角度といった「見た目の姿形」から変えようとしても身につくものではないです。
弓の運動に対して、どの関節のいかなる動きが支配力を持っているのかを学ぶことで運弓法を本当の意味で身につけることができます。
弓の運動と関節の動きの関係を学ぶ際には、鍵となる行為がふたつあります。
観察とフィードバックです。
観察は、動きについての情報を収集することです。
フィードバックは、情報をもとに動きをつくることです。
弓と関節の動きの関係。これがボウイングを学ぶ際に迷子にならないための(北極星のような)基準点のひとつとなります。
では、どう観察するのか。動き同士の「関わり合い」を基準として学びを深めてゆくのですから、観察の対象は複数あることになります(関わり合いとはふたつ以上のものがないと成り立たないからです)
ここで質問です。
動くものをふたつ観察し続けるにはどうしたらよいでしょうか。
そうやって観察ができたとして、フィードバック(ここでは「観察を活かして動きをつくる」の意味)するにはどうしたらよいでしょうか。
こうして「関わり合い」について学びを深めていくことが、構えを洗練することになり、演奏の上達にもつながってゆきます。
まずは観察。
それが変化の始まりとなります。