いちろーたです。
バイオリンをひくときのこと
あるフレーズを奏でるために、ふたつの選択があります。
ひとつは同じ弦にとどまること
もうひとつは同じポジションにとどまること
もちろんひとつの弦では対応しきれない音程の跳躍もありえますよね。
演奏は芸術表現なのですが、表現の手段というのはいつでも複数与えられているものです。
私たち表現者がそれら手段に気づいているかどうかは別として、ですけどもね。
奏でるときに
どの弦を用いるか
どの指を使うか
それを選ぶ時に
ポジションから考えてもいい
使いたい弦から考えてもいい
どっちでもいいものなんです。
選ぶ=決断を勇気づけるのが練習
大切なのは選ぶこと。
選ぶためには
判断基準が必要になります。
そのために音階練習やらエチュードやらを使って、楽器の歌わせかた(つまり弦の選択や指運びの選択肢のパターンとでも言えばいいでしょうか)を学んでいく、と思うと練習は俄然面白くなります。
画家にとっての画材集めと似ているかもしれませんね。
技術不足として感じられる不自由さ・行き詰まりというのは選択肢の少なさによることが多いということが、こうしたことからもわかってくるのではないでしょうか。
さあ、いまの私たち自身が直面している「技術の行き詰まり」があるとしたら、どうやってまだ見えていない選択肢を見つけましょうか?

本気の遊びは、あなたを自由にしてくれますよ