本番に強い人は、何がちがうか
2017/09/16
みなさんは、
本番に強いですか?
それとも、本番は、なるべく避けたいですか?
◇
本番に強い人というのは、
自分がやると決めたときに、
やる人のことです。
そして、
やり終えるまで、
決してやめない人のことです。
◇
本番に強くなるには、どうすればいいのでしょうか。
そのために、やるべきことはたった一つです。
「その本番で、わたしは何をするか」
を持ち続けることです。
しかし、このひとつこそが、難しいのですよね。
なにが、「その本番で、わたしは何をするか」を見失わせてしまうのでしょうか?
これを調べ、考えることが、本番に強くなることのために大事ですよね。
◇
たとえば、バイオリンの演奏をする場面を想像してみましょう。
ステージに向かって立ちます。
ステージに向かって歩きます。
自分の立ち位置に立ちます。
観客に向かいます。
客席全体が見えます。
拍手が聞こえます。
拍手を全身で受けます。
お辞儀をして、拍手にこたえます。
おじぎを済ませると、また、客席が見えてきます。
拍手が静まっていくのが聞こえます。
……
遅れて入ってきた人が見えました。
くしゃみをしている人もいます。
ビニール袋ががさがさし始めました。
それに気を悪くしたのか、舌打ちをしている人がいます。
……
◇
さて、みなさんは、いつ演奏を始めますか?
いつ演奏を始めてもいいんですよね。
共演者がいたらどうでしょうか。
どうやって演奏を始めますか?
◇
わたしたちは、いったいどうやって
「演奏を始める」ときを決めているのでしょうか?
これは、奥が深い探求です。
「やる」と決めた時が、そのときなのです。
◇
うまくいかない人というのは
せっかく「やる」と決めたのに
理由をみつけて、やることを止めてしまうのです。
やりたいのに、やることを妨げることをなんというか知っていますか?
「邪魔」といいます。
この、「邪魔」を見つけてさしあげるのが、
わたしの仕事です。
なぜなら、「邪魔」するやつらは、
「邪魔」だと気付かれないように、
こそこそとズルい働き方をするんです。
本人に気づかれたら邪魔ができなくなるからです。
邪魔は、邪魔と見破れば、怖くありません。
ですから、邪魔をやっつけるには、
まず、邪魔を見つけられるようになることが大事です。
そうすることで、
本来の音楽するココロが、
のびのびと活躍できるようになっていくのです。