「集中できなーい!」《Concentrationって役立たずな言葉?!》
2016/09/03
【集中なんて役立たずな言葉なのです】
「集中」がうまくいかない理由
「気が散っちゃう!」
「集中できなーい!」
そんなとき、何が起こっているか、知っていますか?
多くの人は「集中」というと
集中したいものを、その周辺から切り離すことだと思っています。
それこそが「集中」がうまくいかない原因です。
切り離そうとするから、かえって、集中したかったものに注意を向けられなくなります。
本当の集中とは
集中とは、
周辺にある要らないものを切り離すことではなく
必要な物が中心に集まるよう、仕向けることです。
「集中」を作り変えるには
では、本当の「集中」とは、何をすればイイのか。
あなたが集中したいものと、
その周りにあるものすべて(あなた自身や、集中を妨げようとするものさえも含みます)が
一つになって、あなたといっしょに存在することを認める。
ただそれだけです。
こんな状況でも「集中」できる?
……どういうことか、身近な例をあげてみましょう。
譜読みに集中したい時、
自分の練習部屋に閉じこもって取り組むのと
電車の混雑のなかで揺られながらするのと
どちらのほうが、結果として譜読みがはかどる状態をキープしやすいでしょうか。
どちらが必ずキープしやすいということではないです。
周囲との関係を断ち切って、自分の殻に閉じこもろうとするよりも、
周囲のあらゆる物事を受け入れて、ともに過ごすと決めるほうが、
本来やりたかったことに、取り組みやすくなるのではないでしょうか。
集中したいとき、自分のやりたいことを周りから切り離す代わりに、
周りの全部を受け入れたら、何が起こるでしょうか?
演奏するときの自分が、自分をどう扱っているのか。
こうした視点で演奏を磨くことの重要性を教えてくれるのが
キャシーの本
Integrative Alexander Technique Practice for Performing Artists: Onstage Synergyです。
今回ご紹介したConcentrationの考え方はキャシーが教えてくれたことです。
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