やりたいことがあるなら、まずやってみましょう。
ですが、教えたいことがある人は、何でもかんでも教えればいいものではありません。
実験を通して体験していただきたいところです。
教師にできる【2つの教えかた】
これは二人でできる【目隠しをして歩く】実験なんですが……いまは、思い浮かべるだけでもかまいません。
ひとりは歩く人。もうひとりはガイド役です。歩く人は、いまいる部屋のなかを見回して、目的地を選んでください。目的地をガイド役に告げます。歩く人は目隠しをつけて、ガイド役の助けをもらいながら目的地へ歩きます。歩く人は「目的地についた!」と思ったら目隠しをはずしてください。
これが実験の基本的な流れです。
その1「いちいち指図する」
ガイド役は、歩く人のすぐそばに居て、目的地に向かってどう歩けばいいか指図します。
ぶつかりそうになったら止まれというし、方向がずれたらどれくらい向きを直せばいいか、ひとつひとつ教えてあげるのです。
その2「危ない時だけ声をかける」
ガイド役は、歩く人が生命の危険にさらされそうになった時だけ「あぶない!」と声を発します。離れた場所で見守っていてください。
歩く人は、目的地を見て確認したら、目隠しをして歩き始めます。ガイド役が危険を知らせてくれるので、安心して目的地だと思う方向へ歩いてみてください。
2つの教えかたの違い
試してみて、感想を言い合ってみましょう。歩いている時の気持ち、目的地へつくまでの時間はどう違ったか。などなど。気づいたことをシェアしてみてください。
教えるとはなんでしょうか。教師の信じる道を一歩違わず歩ませることでしょうか。それとも、生徒自身が望む道を自分の力で歩めるように手助けすることでしょうか。
どちらの教わり方がお好きですか?
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