《いま》は常に新しい!〜キャシー・マデン先生とのレッスン(2013/05/17 東京・目黒)
世界一のアレクサンダーテクニーク教師と呼ばれているというキャシー・マデン先生からレッスンをしていただく機会に恵まれました(BODYCHANCE 音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成BodyThinkingコースにて)。なんと光栄なことでしょうか。
あまりにも多くの学びを得たんですが、多すぎてまとまり切りません。いま浮かんできたことを新鮮なうちに書き留めておこうと思います。
キャシー先生からの学びをひとことで言うと……
《いま》は常に新しい
自分がこれまで生きてきた経験は、すべて、ほんとに1つも残らず全部、ぜーんぶ、次の新しい一瞬を迎えるために使うことができるんだ……ということを思い出しました。
遊びゴコロを活かそう〜目的のために、あらゆる手段を試していい
キャシー先生は、僕の中にある遊びゴコロを認めてくれました。「あなたは遊びゴコロ満載の人だわ。それが役に立っているの!」と。その遊びゴコロをくすぐるようにして、レッスンは進められました。僕が持っていったのは、モーツァルトの5番。バイオリン協奏曲です。数日前から、コンチェルトをやりたくなって、久々にやり直してみようと思っていたものです。
キャシー先生は、僕が少しの間演奏するのを見守ったうえで、気づいたことを僕やクラス全員と共有し始めました。楽器を演奏のためにカラダにのせる・弓の毛を弦の上に運ぶという習慣化された動きが、本来やりたいことを阻害している動き《関節の渋滞》を作っていることを見せてくれました。
腕構造にとってのプライマリーコントロールはどこか
脊椎動物にとって、動きの急所(プライマリー・コントロール)となる関節、カラダ全体の動きに影響をおよぼすことができる関節が1つあります。それが、以前に書いた説明の記事(《カラダの動きの急所》を動画で見てみよう【プライマリーコントロール】)に出てくる「AO関節」とか「トップジョイント」などと呼ばれる関節です。
そして、今回のレッスンでは「腕構造としての《動きの急所》はどこか」ということを明確に示してもらうことができました。それが胸鎖関節だったんです。ちなみに、腕構造についても動画リンク付きの記事があります(アニメで見る・上肢(腕)の動き《大阪大学整形外科の研究成果に学ぶ》)
右腕と左腕〜個人的な半年間の総括と次の探求
思えば、アレクサンダーテクニーク教師養成課程での最初のジェレミー先生のレッスンでも、腕・特に胸鎖関節を中心とした腕構造について探求をしました。その時は、右腕でした。そして、今回は左腕。右腕にジェレミー先生、左腕にはキャシー先生のアイデアがインストールされたように思います。それくらい、衝撃的なことでした。まさに、左腕が目を覚ました、そんな感じです