湿気でベタベタな指板を拭いていて思い出したメニューインの言葉「バイオリンは触覚の楽器」

2020/08/25

どーも、いちろーたです!

 

最近1週間って、雨凄かったじゃないですか。

楽器ケースを開けたら、バイオリンを手に取るでしょ。ネックとか指板ってニスが塗ってないんですよね。いわゆる白木っていうんですかね。色は白じゃないんですけども。

何も塗っていない、さらっとしたネックや指板を触るのが大好きなんですけど、今日は違ったんです。

 

(べたぁぁぁ・・・)

(なんじゃこりゃー!)

 

って、酷い顔をして叫び声を上げてしまいそうになりました。

だって、木ではないものが肌にまとわりついてきたんです。

 

放って置いたら、絶対キノコ生えてくる!

 

と思って、さらっさらの布で拭き拭きしちゃいました。

 

メニューインの言葉を思い出します。

「バイオリンは触覚の楽器です」

ってね。

 

このメニューインの言葉って、普段はなんでもないんですよ。

「はいはい、触覚ですよね。知ってますよ。大事ですよね」

って通り過ぎてしまいます。

 

でも、今日は久々に思いました。

「触覚って、本当に大事なんだなぁ」

「楽器の触り心地って、練習をするときの大事な動機づけになっているんだな」

って。

 

練習を始める前に

「うぎゃー、ベタベタの指板気持ち悪い!」

って思うのは誰でもできるんですよね。

 

楽器に触ることが嬉しいのはどうしてなのか

楽器に触ることから遠ざけようとするものは、どんなものなのか

 

そんな自分の心の動きに驚きを感じつつ、大好きなバイオリンを隅から隅まで見つめては拭いて、見つめては拭いて、と繰り返してしまいました。

 

普段は自分自身のケアが大事だとお伝えしていますけど、もちろん楽器のケアもお忘れなく。

 

見た目ではホコリが付いていないようだったら、拭かない方がいいのか、それでも拭いた方がいいのか
……とか、お手入れも意識的に、です。

教わった通りにやることも大事ですけど、「なぜそのような教えかたをしたのだろうか」と考えることも楽しいんですよね。僕はその探究に喜びを感じてしまいます。

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