弦楽器奏者のためのやさしい身体の使い方

練習を楽しむコツ、上達に不可欠な心と体のセルフケア。バイオリン応援団☆いちろーたが書いてます。

気づくと変わります〜「わたし、肩も首も固めてたんですね!」(出張レッスン2013年7月26日 プロ・ヴァイオリニストNさん)

2015/03/15

出張レッスン2013年7月26日 ヴァイオリン

 今日はプロ・ヴァイオリニストNさんにお呼ばれして出張レッスンでした。

 半音を演奏するときの指の動きを改善したいということに始まって、いろんな実験をしていくなかでNさんは突然こう言いました。

「わたし、肩も首も固めていたのね!」

実験をきっかけにしてご自分で気づくことができました!すごいことです。

邪魔は「見破れ」たらオッケーなんです!

 なにがすごいかというと……「気づいた」ということがすごいんです。「悪いクセ」というのはたいてい、「知らないうちにやっている」ことなんです。だから、気づいちゃったら、正体を見破っちゃったら、もう怖くありません。対処方法だっていくらでも見つかり始めます。

 これって、どんなことにも当てはまる大原則です。邪魔は見破れば、邪魔ではなくむしろ目的に近づくための推進力に変わります。

ちょっとした工夫を込めて演奏すれば、誰でも気づけます

 本題に戻りますね。

 Nさんが、自分で肩も首も固めてしまっていることに気付くことができたのにはワケがあります。それは、その直前に、どこも固めずに演奏することができて、その快適さを知ったからなんです。だから、自分で自分を固めてしまいそうになったそのときに「あ、私って肩も首も固めていたのね」と気付くことができたんです。

今回の実験レシピ「ふたりヴァイオリン」3パターン

その1「動かないヴァイオリン」
Nさんが普段どおりに演奏します。いちろーたはヴァイオリンが動けないように渦巻きや裏板のフチに触れて固定します。
その2「動きまわるヴァイオリン、ついていく弓」
Nさんが弓を持ち、いちろーたがヴァイオリンを両手で持ちヴァイオリンを動きまわらせます。Nさんはヴァイオリンについていって開放弦をひきます。
その3「来てくれるヴァイオリン」
Nさんは立っています。いちろーたがヴァイオリンをNさんの鎖骨にのせます。Nさんの引きやすい角度になるようにヴァイオリンの姿勢を調整します。そのヴァイオリンに向かって左手指を向かわせます。

 これを、注意深く数回繰り返してみました。いちろーたが持つヴァイオリンがNさんの真正面・おへそのあたりの高さで演奏したときに、もっとも自由な動きで演奏していました。そして、弦の振動が楽器を通して鳴り響くようになりました。

何が変わったか……おもな3つの動き

 第1に、楽器を構えるときに、ヴァイオリンを鎖骨にただ置くだけで演奏できるということが、Nさんにとっての新しい体験でした。あごと肩でヴァイオリンをはさみつけることを止めても演奏ってできるんです。

 第2に、ポジション移動の時の、腕の使い方が変わりました。「ヴァイオリンがちょっとぐらい動いても、音程は指が微調整してくれる」という強固な信頼関係がすでに出来上がっているので、指が動きやすいように肘が動いたり、可動性に恵まれた親指が、その他4本の指のために奉仕しまくるというアイデアもお伝えしました。

 第3に、指の動かし方が変わりました。「指を叩かねばならない」というそれまでの思い込みに対し、「叩く」のとは異なる・弦への触れ方を探求しました。それによって「叩く」という動作に何種類もバリエーションがあっても良いのではないかというアイデアを導き出すことができました。

変わりたい!というNさんのチャレンジが本当に素晴らしいんです

 Nさんはビデオカメラを持参して、レッスンの様子をビデオカメラに収めていらっしゃいました。素晴らしい研究熱心です。

 Nさんは9月に本番があるとのこと。いままで避けてきた技巧的な楽曲をプログラムに取り上げて挑戦を始めたそうです。これまた素晴らしい!

 次回レッスンでお会いするのが楽しみです。

Nさんからのご要望「平日のお昼にレッスンしてほしい」

 Nさんよりご要望をいただきました。それは……「プロで演奏活動している人のためにも、レッスン会を《平日のお昼》にやってほしい」ということでした。なるほど、演奏活動って週末に集中していますものね。

 そんなわけで、いまのところ平日のお昼には、出張レッスンや、我が家にお越しいただいてのレッスンを受け付けています。

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