「もしかして、バイオリンをアゴで支えていませんか?」……あなたの腕が動けるロックの外しかた(アゴあて編・1)

2015/03/12

もしかして、バイオリンをアゴで支えていませんか?

「バイオリンを顎(あご)で支えなさい」と教わったことはありませんか?

バイオリンを演奏する時、バイオリンの重さを顎で支えようとすると、頭と首を固めてしまいやすくなります。腕が動かしにくくなるのは、頭と首を固めてしまうせいです。

では、どうすれば腕を自由に動かせるようになるのか。

その前に……。ひとつはっきりさせましょう。

アゴでバイオリンを支えようとしている貴方に質問したいことがあります。

アゴの仕事とは?

バイオリンを演奏する時、アゴの仕事とは何でしょうか?

まずは、いまあなたがアゴに何をさせているかを調べましょう。

楽器を構えるときに、あなたは何をしているでしょうか?

楽器に体が近づく。
楽器を鎖骨に置く。

このときに、アゴに何をさせているでしょうか?

そして、何をさせる必要があるでしょうか?

アゴが楽器に触れるために、何を動かせばいいでしょうか?

そもそも、なぜアゴを楽器に触れさせたいですか?

これを問い続けることが、あなたの演奏を自由にしてくれます。

頭が動けるようにして、頭に続く首や体の全部が動けるようにしましょう。

アゴがアゴあてに向かうのは、そのあとです。

目的をもって動こう

「アゴでバイオリンを支える」

これ自体は、なにも悪くありません。

考えたいのは「アゴに何をさせたいか」です。

・そもそもどうして支える必要があるのか?
・支えたくなるのはなぜか?どんなときか?

を考えたり、

・アゴを使わずに支える方法はないだろうか?

などと考えることも、アゴとアゴあてを自由に使うためには大切なことです。

次回(アゴあて編・2)につづきます。

-肩あて・あご当て