音楽専門アレクサンダー・テクニーク教師養成コース、まもなく1周年です!
みなさんは、浮気、目移り、現実逃避、妄想癖……ありませんか?
好奇心という名のもとに、目の前の演奏という現実から逃げ出そうとする瞬間が、ボクにはあります。
演奏しているはずなのに、音を出すことをしているはずなのに、自分の音に聞き入ってしまって、演奏することから抜け出てしまう、結果として逃げるのと同じような演奏になってしまう……いわば、演奏しながらの「幽体離脱!」
「演奏を試合だと思ってみて」
格闘技の試合をしている人同士が、いつのまにか、試合場の放送席に移動して解説を始めてしまったら、試合はどうなってしまうでしょうか。
演奏からいつのまにかいなくなると、お客さんは困っちゃいます。
演奏をやめるなら「はい、演奏ここでおしまい!」と自分で宣言してから演奏から抜け出す。
あるいは、最初から「演奏しつつ分析もおこなう」と宣言しておいてはじめる。
ついに気づいた!
ひとつ気づいたことがあります。
それは、目の動きと、演奏の現実と向き合う意志の力が、ボクの場合には強く関係しているということです。
たとえば、演奏になんらかの不安がよぎったとき。
たとえば、楽譜のどこをどう演奏すればいいか、真っ白になったとき。
たとえば、「楽器からこんな音を出したい」のかわりに「自分のカラダがうまく使えているかな」とチェックし始めるとき。
演奏するときだけでなく……
教師として生徒さんに教えるときにもこのことが役立つのですね。
「観察と分析と……とをおこなう」ときめてはじめるか、
「いまは観察だけやってみよう」ときめておくか。
意図を持って、自分を動かしてゆくこと。
そんなレッスンとなりました。