今日のアレクサンダー・テクニークのレッスン。
はじめに…… 「何について取り組みたいですか?」
バイオリンを演奏するときの、この頃の悩み。
「自分の音を聞いて幻滅してしまう」
「本来思っていたはずのやりたかったことが、お留守になってしまう」
ということに対して、キミコさんは「じゃあ、どうしたい?どうする?」と問いかけた。
それが聞こえて、真っ先に思い浮かんだのは
「頭がうごいて自分全部がついてくる」
けれど言葉には出さなかった。出せなかったといったほうが、実感に近い。
なぜ、すぐ言葉に出さなかったか。
代わりに何をしていたかというと、いろんな思いが渦巻いた。
いや、10秒くらい「楽しみたいために何をすればイイ?」と
「なぜ音楽するのか」
「この曲は、あこがれの曲だったな」
「この曲は、カセットテープで何回も聴いたな」
「自分の先生のソロで、コンマスとして伴奏した曲だったな」
「いまは、このスタジオのみんなの輪の中でこれをひこうとしているんだな」
「ヴィヴィアンにもこの曲を見てもらったな」
(このあたりで、キミコさんが「他の人のはよくわかるんだよねー」といったのが聞こえてきた)
「ああ、そうそう。でもやっぱり、初めは『頭が動けるようにして、自分全部がついていける』だよな」
……と思ったときに、自分への言い聞かせを声として出すことができました。
「もっと大きい声で言ってみて」とキミコさん
自分との関係ができたら、次は何をするんだっけ?
そして、次。
次というのは、「頭が動けるようにして、自分全部がついていって」……それで何をしたいのかをはっきりさせること。
ボクは、こう考えた。
「自分の音に幻滅するかわりに、どうしたいだろうか?」
「自分の生徒さんに向かって提案するとしたら、どう言うだろうか?」
という思いが浮かんできた。
そして、こう声に出した。
「どんな音が聞こえてきても、それを楽しむ」
ほんとうは、次のように言いそうになった。
「どんな音が聞こえてきても、それを楽しもう」
「楽しもう」と言おうとして、一瞬の違和感があって「楽しむ!」に変えて声にした。
――I will do… ではなく I do
演奏はいつから始まっている?
そして、もうひとつ。
それは、楽器を持つ以前のこと。
立って、いる。
楽器はもっていない。
どんなところにいるか、
どんなひとがいるか、
が見えている。
自分は何をしているか、
がわかってくる。
楽器を持っていないのに、
持っている時のバランスを再現しようとしたり
何もしなくていいのに
「何かをしなきゃいかない」居心地の悪さみたいなものが
特に、手にはある。「手持ち無沙汰」というような。
「どうなっているんだろう?」と思ったとたんに、途切れる。
「こうする」と決めたとたんに、つながる。
ひとまず、いま思い出すままに書いてみました。
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