弦楽器奏者でも知っておきたい「声」「声帯」「のど」のひみつ……深すぎてマイッタ!(ヴォーカリスト鈴木重子さんからの学び・その1)

2016/05/22

 ヴォーカリストの鈴木重子さんから、声と声帯について学ぶ機会がありました。

わたし、声帯とか喉頭(コウトウ)のことって、アレクサンダー・テクニークを学び始めてから3年くらいたってようやくわかりはじめたの。それまでは、ぜんぜんわかった気がしなかったのよね。

 声のプロがこういうのですから、学び始めて2年とたたないわたしには、まだまだ理解が及ばないのも当然かもしれないですね。

 ですから、今回は「えええっ!そんなふうには思ってなかった!」「あちゃー、ひどい勘違いをしていた!」ということを中心に紹介しておきたいと思います。

今回のテキスト

 声・声帯まわりの講義にあたって、鈴木重子さんが用意してくれたテキストはこれ。この本のなかの「喉頭のマッピング」という章を、声を出してまわし読みしましたよ。

 では、さっそく、私がビックリしたことをいくつか紹介します。

声のビックリ(1)……声を出して読むのが気持ちいい!

 鈴木重子さんはテキストを開いて言いました。「テキストを読むときに、今日は声を出して読んでいきましょう」目で追うだけでは得られない学習効果が生まれるからですって。目から入った情報から、声を作り、声を聞く……脳の仕事量が増えるんですね。音楽家は、耳から聞こえてくる音を言葉としてだけでなく、音楽としてもとらえているかもしれないとおもうと面白いですね。

声のビックリ(2)……ノドは首の前にある!

 のど(喉頭:コウトウ)って、首の前にあったんですね。首のまんなかにあると思っていました。じゃあ、首の真ン中を通っているのは何だと思いますか?首の骨なんですよ。知っていましたか?首のうしろをさわると、かたい出っぱったものにさわることができますけども、その出っぱりは首の骨の一番後ろの先っちょ、首の骨のほんの一部分なんですね。首の骨のなかで一番大切な「アタマの重さを支える」部分は、首の真ン中にあるんです。

やってみましょう

 首の太さがどれくらいのものなのか、確かめるエクササイズをやってみましょう。胸の前で、両手の親指どうし、中指どうしを触れ合わせて、大きな輪を一つ作ります(下の写真を参考にしてみてください)

 こうして作った輪の大きさが、首の太さとだいたい同じです。

 この太さの中心に骨が通っていて、後ろ半分はほとんどが筋肉です。首の骨の前には食道があり、食道よりも前に、息の通りみちである「のど」があります。

手で首の太さを作ってみる

 声や声帯の仕組みはあまりにも複雑で、いまの私ではここにまとめきれません。今回はここまでにしておきます。「首って、思っていたよりも太かった!」というのが今回の一番の大きなおどろきのある発見でした。

おまけ「首は超・強力!」

 首の太さがだいたいどれくらいなのかおわかりいただけたと思います。



 ほとんどの人にとって、首の太さは、腕のどの部分よりも太いです。ぜひ確かめてみてくださいね。

 バイオリンを演奏する人が楽器をかまえるときに、アタマと肩で楽器をちからいっぱい挟みつけてしまったら、楽器が壊れてしまうほどの力が出せてしまうんです。

 ですから、バイオリンをかまえる時にはこうやってみましょう。

・アタマがバランスして
・バイオリンを鎖骨にのせる
・目をバイオリンの渦巻きに向けて、あたまがついていって
・鼻先をバイオリンのほうへおろす

これだけです。これ以上のチカラは、使う必要がありません。

鈴木重子さん
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管楽器の指導者にはオススメ!

 この本【歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと】は、管楽器の指導を志すみなさんには是非読んでいただきたい本です。吹奏楽器の音のもとになる呼吸のことを、体の仕組みと関連付けてメチャクチャ詳しく書いてあります。

 あまりにも詳しすぎて、楽器の初心者にこんなことを教えたならきっと混乱してしまうだろうなというくらいの詳しい情報が満載です。

 というわけで、あまりにも詳しすぎるんです。ですから、この本は弦楽器のみなさんには、あまりオススメしません。でも、首やノドの仕組みが詳しくわかりますので、肩こりや首の痛みに長年悩んできた人にとっては、ヒントとなることが見つかるかもしれません(私はまだ見つけている途中です)。

 体の仕組みというのは、「知らなくても、うまく動けるなら知らなくていい」「うまくいかないなら、知っておくと助けてくれる」というものです。もしも、体の仕組みを純粋に学んでみたいなら、その気持ちをたいせつにして、学んでみてはいかがでしょうか。

-BodyThinking受講メモ