弦楽器奏者のみなさん!
みなさんは、レッスンをどうやって活用していますか?
録音して聞き返していますか?
録画して見なおしていますか?
ノートに書き記していますか?
どれも素晴らしいですね!
なぜ素晴らしいか、わかりますか?
なぜレッスンのふりかえりが役に立つのでしょうか?
私自身も、レッスンを記録するようにしています。録音をして聞き返したり、録画したものを見たり、そこから気づいたことをブログに書いて公開してもいます。この記事も、先日のレッスンで気づいたことを読み返していて気づいたことを書いてみようと思い立ったものです。
予習・復習をすることで学びはどんどん加速します。
すこしのあいだだけ、レッスンの予習復習のことを考えてみましょう。
キーワード「観察」
予習でも復習でも、大事なことがあります。それは「観察」です。
「観察」とは、言い換えると「情報収集」ということです。見るだけでなく、聞くことや、さわることも含めた五感すべてを使って情報を集めることが、観察です。
▲2013年10月19日セミナーでの板書……弦楽器演奏をシンプルに考えるためにできる《3つの質問》の使いかた
予習をしていますか?
最初にひとつ質問をしますので、考えてみませんか?
レッスンのために予習をしていますか?それとも、何もしていませんか?
予習ってなんだ?!
ところで、レッスンの予習とは何でしょうか?
レッスンのためのおさらいは立派な予習といえます。でも、私が思っている予習はもっと広いものです。レッスンの準備のためにやったことはすべて予習だと思うんです。
ちょっと思い浮かべてみましょう。レッスンへ行くためにどんな準備をしていますか?
何がレッスンをつくる?
たとえば、レッスンの日時を決めること、レッスンの会場までの行き方を調べること、レッスンへいくために出発の時間を決めること、レッスンへいくための服装を選ぶこと、レッスンに持っていく荷物を選ぶこと、レッスンの前にトイレを済ませておくこと、レッスンへ行こうと思うこと……このようにレッスンに行くためのちょっとしたことの積み重ねがレッスンを実際に作っています。
つまり、レッスンのことを思い浮かべたら、それだけで立派な予習と言えるのです。これは飛躍した発想かもしれません。でも、あなたが本当に望む結果を得るためにレッスンを使いたいなら、準備の質をどうやって高めるか、行動の質をどうやって変えるかということを考えてみてはいかがでしょうか。
行動の質を変えるカギ「観察」
とにかく観察を始めよう!
行動の質を変えるためにどんなことができるでしょうか?
私がやっているのが「観察」です。簡単なやりかたを紹介します。
自分に向かって次のような問いかけをしてみてください……
あなたは誰?
ここはどこ?
まわりにはどんな人やものがある?
今はいつ?
さっき何が起こった?
いま何が起こっている?
これから何が起こる?
日常生活で観察を磨こう!
先ほども書いたように、レッスンの準備はすべて予習だといえます。
レッスンのために、いま自分がしていることは何か?
自分がやりたい演奏のために、いま自分が何をしているか?
こうして問いかけることが、観察(=情報収集)をするということです。
観察するためには、自分への問いかけが役に立ちます。答えなくていいので、ただ問いかけてみるだけでいいんです。問いかけるだけで、客観的に自分を観察し始めることができるからです。
観察をしはじめるための、問いかけかたが観察の質を決めます。ですから、初めのうちはダマされたと思って、次の問いかけを使ってみてくださいね。
あなたは誰?
あなたは何をしている?
あなたはそれを、どうやってやろうとしている?
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