レッスン記録Mさん1回目(その2)〜「無自覚な習慣に気づく」でバイオリン演奏が変わり始める!

 室内楽演奏の大好きなMさん。はじめてのレッスンで弦楽器演奏とアレクサンダーテクニークの結びつきについて学び始めました。そのときの様子→→レッスン記録Mさん 1回目(その1)〜バイオリン演奏とアレクサンダーテクニーク「頭が動ける」ってどういうこと? を読む

 アレクサンダーテクニークとは何か……というと「動き」に着目して、動きの質を変えるテクニックだということを説明しました。まだ読んでいない方は、まず「その1」からお読みくださいね。そのほうが、理解しやすいはずです。

 さて、前回のつづきを始めましょう。

「バイオリンを演奏する」の再発見をしよう

 「頭が動けて自分全部が動けるようにする」を思い出すだけで、演奏は変わりはじめます。ですが、さらに変化を加速するためにできることがあります。

 それは、バイオリン演奏の動作として身につけたことを「意図的に行う」ということです。演奏のためのテクニックは意図的に使うことで、より洗練していくことができるのです。

楽器を構える

バイオリンを構えるために、手で持ち上げる

 これをするときに、バイオリンの大きさを見て、重さを感じ取り、どこに乗せたいのか。楽器が自分のほうへ向かってくるために、どんな通りみちで運ぶのか……こうしたことを自分に言い聞かせてみることができます。

 バイオリンが自分のほうへやってきて、体にのせることができたなら、それで演奏を始めてもいいんです。顔の向きを変えたいですか?バイオリンをあごと肩で挟みたいですか?

バイオリンを固定する?!

 バイオリニストによくある「動きの勘違い」のひとつをご存知でしょうか?それは、バイオリンを体にのせた後に起こりがちです。顔の向きを変えるときのことです。見たいところを見るために「目を動かして頭がついてくる」ようにすればいいのですが……「目と頭を固定したまま首の土台を動かす」をやってしまうのです。

 なぜ、こんなことが起きるのでしょうか?これは私の見てきた事例からの推測ですが、「演奏するためにバイオリンを固定しなければならない」という思い込みが、首・あご・肩をしめつけて動きにくくしていることが大半を占めます。「バイオリンは動いてもいい」「止めたい度合いに応じて力を使う」と思うことで、演奏が自由を取り戻し始めます。

バイオリンを止めておく力加減をつかもう!

 バイオリンを演奏するときに、弓で弦を動かすと、その影響でバイオリンも動きます。そのせいでバイオリンの動きを止めたくなるのなら、止めておくのに必要な力だけを使えばいいです。さて、どのくらいの力を使う必要があるでしょうか?

 ためしに、あご当てと顔(あご)を、触れるか触れないか、わずかに離しておきます。その状態で演奏してみましょう。バイオリンは弓の動きに合わせて動こうとするのがわかりますか?その動きをある程度止めておくだけでいい……のだとしたら、どれくらいの力加減にしたらいいでしょうか?試してみてくださいね。

 これだけでのMさんの演奏に、変化が見えました。Mさん自身も、変化に気づきはじめました。「バイオリンを体にはめ込もうとしていたのがわかった!」という声でした。

 さあ。もうひとついっちゃいます。その3に続きますよ〜!


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