【バンジー!!】ヴァイオリンを床に落とす練習をやってみました【恐怖を安全に体験しよう】

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 僕はヴァイオリンをひくとき、「演奏中に手が滑ったら、楽器を床に落としてしまいそうで怖い!」と感じていました。

 あるとき、ふと思ったんです……「楽器を落としちゃいけない」「なんで?」「壊れちゃう」「じゃあ、落としても壊れないところで練習しよう」……と思いつきました。さぁ、さっそく実験です。楽器を演奏中に、左手からヴァイオリンが落ちてしまったらどうなるのかを確かめてみました。


YouTubeで見る(2014年6月10日19時00分公開)

楽器はいつもの場所にとどまっていた……!

 実験の直後に、さっそくTwitterでつぶやきました。

 床には落ちませんでした。音階練習を失敗してみたり、ポジション移動の練習を失敗してみたり、練習曲や協奏曲を弾いてみたりしました。左手からヴァイオリンが抜け落ちても、ヴァイオリンは床に落ちなかったんです。なぜだったんでしょうね。僕が思うに、大きな理由がひとつあります。それは、楽器を支えているのが、左手だけではなかったからじゃないでしょうか。

支える仕組みを冷静に考えてみよう

 ヴァイオリンを演奏するときに、カラダとの接触によって位置が保たれています。裏板の一端が鎖骨に乗っかっているし、ネックやボディは左手が這いずり回りながら支えています。あご当てや肩あてもありますね。あご周辺と鎖骨周辺を使うことで、ヴァイオリンが床に落ちるという最悪の事態を免れることができるんですね。

素朴な疑問……「楽器は床に落としちゃいけないの?なんで?」

「楽器を落とさないように持つんだよ」
「なんで?」
「落としたら壊れちゃうから」
「じゃあ、落としても壊れないところで練習すればいいじゃん!」

 「楽器を落としちゃいけない」そう思っていたので、すごくたくさんの力を使っていました。そんなに重たいわけではない楽器を持ち上げておくにはもったいないほど多くの力です。「そんなに要らないよ!」という位の力がどこに行っちゃったかというと、楽器以外のものをガチガチに固定しちゃっていたんです(そんな恐怖とは無縁の方も多くいらっしゃいます。うらやましい!)

「床に落ちてもいいぞ!」

 アレクサンダーテクニークを学び始めてわかったことがあります。「恐怖は自分がつくっている」ということです。

 「ヴァイオリンが床に落ちてもいい」これは言い過ぎかもしれませんが「ヴァイオリンは、そうそう簡単には床に落ちないので、安心して演奏を楽しもう」と思えるようになると、本当に演奏が楽しくなります。どうしても疑いたいですよね?ですから、夏用の薄い布団に取り替える前に、ふかふかの布団で実験することをおすすめしますよ。

実験に使ったのは我が家の羽毛布団

 ベッドの真ん中に座ってバイオリンを弾きました。ベッドには下の写真みたいな感じのふかふか布団を用意しました。高さ3センチ、10センチ、30センチ、50センチ……ヴァイオリンが落っこちても大丈夫なことを確認してから実験を始めました。

 レッスン部屋に布団を出しておくのも「ちょっと変だよなー」と思いますよね、ソファーベッドと赤ちゃん用ふとんならいいのだろうか……。ということを思いつつ、次は立って演奏しているときに落としても大丈夫な床の工夫を考えてみようと思います。ひらめいたら記事にしますね。

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