《あの素晴らしい音をもう一度》ではなく《今まで出したことのない音を使う》と決める

2018/04/05

バイオリン応援団☆いちろーたです。

久しぶりにSPの話をします。
SPとはサウンディング・ポイントです。
sounding pointという言葉を日本語に置き換えるとどんな表現になるでしょうか。
「音がなる点」とか「点が音のことをしている」とかでしょうか。

ふだん何気なく使ってしまう言葉を、あらためて辞書の意味通りや、文法の基本的な原則に当てはめて展開して行くと「えっ。。なんだ、これは?!」という、意味不明にしか受け取れない表現に行きつくことがあります。

「点が音のことをしている」

なんだかよくわからないですよね。
でも、このときに「わからない」を掘り下げてみて欲しいのです。

この言葉が本当に意味をなさないのか、自分の理解が及ばないだけなのか。いったい、真実はどちらなのかと。

サウンディング・ポイントのことでいうと「音を生み出せる点であり、そのために弓の毛と弦が触れ合う点である」と言えます。

「音が生まれるために必要なものが集まってくる点」という言い方も許されるかもしれません。

どこから見るか、なにを見るかによって、見えるものは変わります。

何かに行き詰まっているときや、新鮮味が無いことに気づいたときには、いまどんな視点で見ていたかを調べることを第一歩として、次の一歩として他にはどんな視点があり得るだろうかと調べることができます。

たとえば「さっきの《あの音》をもう一度出したい」と思って試行錯誤してうまくいかないなら「さっきの《あの音》をはるかに超えるステキな音を出そう」と試行錯誤した方がうまくいきます。

練習でも演奏でも《今まで出したことのない音を使う》と決めるとどんなことが起きるでしょうか?

音楽って、本当に面白いんですよね。

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