BodyThinking受講メモ(Jeremy 2014−08−29 その2)〜《動きの語学》としての解剖学

BodyThinking受講メモ(Jeremy 2014−08−29 その2)

弦楽器奏者が解剖学を学ぶと、どんないいことがあるのでしょうか?

たとえば、
フィンガリングの指導で、

「指をもっと伸ばして」
「指をもっと開いて」
「なんで届かないの?」
「もっとしっかり押さえて」
「手首を伸ばして」
「指をもっと曲げて」
「ヒジを中に入れて」
「楽器を下げないで」

このほかにも、ポジション移動や移弦が関わってきたり、
ボウイングであったり、演奏中の心がけにまで話が及んだら、

「ヒジから動かして」
「指は次の音のギリギリまで残して」
「親指が先にうごいて」
「楽器をしっかり持って」
「音を固く」
「手首はやわらかく」
「集中して」
「共演者を見て」
「もっと大きく強く」
「音を響かせて」
「音を飛ばして」
「もっと堂々と」

……身振り手振りがついていればなんとかなるかもしれませんが、これだけを読んでも、何をどうしたらよいやら。

生徒さんはなにをしたら良いのか、
混迷の度合いは高まるばかりではないでしょうか。

もちろん、言われたとおりにやって、それでうまくいけば救われるのです。

うまくいったとしても、身体を痛めてしまったり、なかなかできるようにならなかったり、成功率が低いままだったりすると、《指導としては好ましくない》ということになります。

万が一、演奏していて
「指が痛い」
とか
「ヒジが痛い」
という事態になって、先生に助けを求めた時に、
「わたしも痛いし、そういうものです」

なんて答えが返ってくるとしたら、どうしますか?

「痛いのはあたりまえ」なんてナンセンスです。

――なぜ痛いのか。
――なにが痛みを作っているのか。

――その痛みを除いて、楽しみを作り出す方向に転換するために、何をすればいいのか。

この問題意識をもって、カラダの使いかたを学び、
現実の問題に向き合って、解決していくことに意味があるのだと、私は思います。

骨格模型ヘンリーくんの手を取るいちろーた

体の仕組み、私達自身の仕組みに尊厳を与えること、
つまり、理解しようと学びはじめることが
演奏を自発的に上達させてゆく、おおきな助けになります。

自分のやりたいことをやるために、「動き」を観察し、
言葉で言いあらわせるようにしてゆくことにある
と、わたしは思います。

解剖学の知識を暗記することに意味があるのではなく、悩みを解決するときに、共通の理解・意思の疎通を円滑にするための道具として、解剖学の言葉づかいを借りることができると知っておくことが、弦楽器奏者に役立つはずです。

おまけ:解剖学とは?

ぐぐってみると……

解剖学(かいぼうがく、英: Anatomy)とは、広い意味で生物体の正常な形態と構造とを研究する分野である。形態学の一つ。
解剖学 – Wikipedia

京都府立医科大学 大学院医学研究科 横山研究室のホームページには……

解剖学とは
「解剖」の文字通り意味は「切り開き形状・構造を調べる」ということである。実際に解剖学は生命体を解剖し、その構造を肉眼的に観察することから始まった。

(中略)

我々生命体が物質から構成されている限り、構造の持つ重要性は変わらない。
解剖学とは

奏法とは、演奏の主体を関係づけること

 楽器の奏法とは、奏者の身体と楽器という与えられた構造をいかに使うか、という技術の根底をなす原理といえます。奏者と楽器とを関係づける法則ともいえるのかもしれません。

 奏法という原理を正しく用いるには、楽器の構造や楽典だけでなく、奏者自身について学ぶことも欠かせないものといえるでしょう。


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