バイオリン応援団☆いちろーたです。
触覚で音を磨くために 鉛筆とボールペンの違いを手から受け取ろう
バイオリンから音を出すときのこと。
弓の毛で弦をこすります。
すると、音が聞こえます。
紙に字を書くときのこと。
鉛筆の芯が紙をこすります。
すると、その軌跡が紙に残ります。
ボールペンのペン先が紙をこすります。
するとペン先にあるボールが転がって
ボールの回転がインクを引き出して紙の上に置いて行きます。
「違いに気づいていますか?」
このとき、手が受け取る振動には違いがあります。
字を消すときも、似たような動作でも違いがあります。
消しゴム……紙にのった鉛筆の芯の粒子をゴムにくっつけて取り除く。
砂消しゴム……インクやインクのついた紙の一部を、紙から削り取る。
修正液……インクの上にさらに液をのせる。
こすって消せるペン……摩擦で起こした熱をインクに伝えることでインクを無色にする。
などなど。
「情報を受け取っている自分」に気づくと何が変わるでしょうか?
そうやって右手を使っているときに、左手からも情報を受け取ることができます。
右利きの人は、ペンを右手に持っていますね。
左手は紙を押さえていることでしょう。
その左手からも、ペンの動きが伝わってきていることは知っていましたか?
実験の前後で何が変わったか気づいたでしょうか まったく同じか、そうではないか
弓の毛でこするときに、「こする」こと自体は変わりません。
ただ、弓の毛がさわる相手(つまり、弦)は、状態が変化しています。
あなたの右手は、弓の毛からどんな情報を受け取っているでしょうか?
1本の弦を、右手と左手とで触れているのですから、情報交換すると面白いですよ。
●今回の課題
ペンの書き心地を、紙を押さえる左手からも受け取る