アレクサンダー・テクニークを学び始めて、1年半くらいが経ちます。どんな変化があったのか、自分ではあまりわからなくなってきました(苦笑
自分ではあまりわからないかわりに、周囲の人の反応から、自分の身に起きている変化がどんなものであるのかを考えてみることにします。
ヴァイオリン奏者としての変化
演奏を聞いて、その感想を悪くいう人はいないものです。ですが……この1年半ほどの間に、言われた感想を振り返ってみると、明らかに《以前は、そんなふうに言われたことがなかった》という種類の感想があります。
「力強い演奏ですね」
「なんだかわからないけど、ステキ。楽しそう」
「色彩感が豊かになったね」
「以前の演奏に感じていた窮屈さが消えてしまった」
「まるで別人になったみたい!!!恋人でもできた?」
「本当に良かった。前とは比べものにならないです」
以前は、感想といえばお慰み程度の「ありがとう、よかったよ」「おつかれさま、大変だったでしょう」とかでした。
今は、ぜんぜん違うんです。「よかったよー!!!」「泣いてる人もいたのよ!」と、こちらが揺すぶられるような感想をいただくようになりました。
ヴァイオリン教師としての変化
少し前から、先生から頂くメールの言葉
とっても柔らかくっていいなっておもってました。そしてお会いして先生の印象が以前より増して、とっても心地よい感覚に感じました。
こじんまりと教える活動をしているなかで、私のレッスンを受け続けてくださっているかたからいただいた感想です。
ひとりの人間として
お会いした人の悩みを放っておけない、そういう気持ちに敏感になりました。以前の私は「そんなことより、オレだって大変なんだ」と思って、ほかの人のことは後回しにしてしまうことがありました。いまは、悩みを相談されるわけでもないのに、自分から話しかけていることが増えてきました。
《人として当たり前》とされるようなこと、たとえば「挨拶は自分からしましょう」というようなことが「あっ、○○さんがいる」とシンプルに喜べるようになったんでしょうねえ。もしかしたら以前の僕は「別にいいじゃん、そんなの。むこうから声かけてくるまでは自分のことをやってたほうが時間を有効活用できる」くらいに思っていたのかもしれません。なんということだ!!
……というようなことを、こうして書けるようになっただけでも、自分のことを「変わったよなぁ」と思います。
もちろん、アレクサンダー・テクニークだけが私を変えたのではありません。いろんな出来事がありました。父の死や、私自身の健康状態、家族の人間関係、経済的状況……いろんなことがあって、それでもなお、いま自分がここにいて、こうして読んできださる人がいると信じて、その人にむけて文章を書いていることが思えるようになったことに、喜びを感じています。これからもよろしくどうぞ♪
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