演奏に行き詰まったときに、演奏を変えるための目のつけどころは次の3つです。
- 出た音はどうだったか
- 身体をどう動かしたか
- 自分に何と言っていたか
この3つです。
出た音はどうだったか?
音を聞きましょう!耳はどこに付いていますか?耳に入ってきている音を、ただ受け取りましょう。批判せずに、どんな音が聞こえてきているのか、雑音に思えていた音も無視せずまるごと全部受け取りましょう。
バイオリンの人は左耳ばかり使いがちです。右の耳からはどんな音が入ってきますか?楽器の音は楽器からしか聞こえてこないですか?楽器以外の場所からはどんな音が聞こえますか?
身体をどう動かしたか?
いま動かしている身体と、動かさないようにしている身体ってありましたか?
音を出す時、どう動かしていましたか?動かしにくいところはありませんでしたか?痛みを感じたり、引っ掛かりを感じるような部分はありませんでしたか?
不思議なことですが、楽器を演奏する人は「楽器を落としてはいけない」という思いから「落とさないように持つ」ということを無意識にやっていることがあります。そのことが、身体を固めている場合があります。
自分に何と言っていたか?
楽器を落としてはいけない……
間違えてはいけない……
みんなと合わせなければいけない……
あなたは、演奏するとき自分に何と言い聞かせて音を出していますか?
頭が動けるようにしてあげて、
そうすることで自分の身体全部が動けるようにしてあげて、
やりたい演奏をする!
これだけのことでいいんです。