いちろーたです。
「何から練習し始めればいいかわからない」
「もっといい表現にするために、これ以上何をどうやって練習したらいいかわからない」
と思ったこと、ありませんか?
そんな時に役立つ取り組みかたと、その元になる考え方に迫るべく、【もっとうまくなれる!音の磨きかた】と題して、練習の本質に取り組んでみようと思います。
どんなに簡単に見える曲でも、どんなに難しそうに見える曲でも、練習の本質は同じです。
何から始めたらいいかわからないとき、いちろーたの場合は、だいたい2つのやり方を併用します。
ひとつは、なんとなくでいいから全体像をつかむ。
もうひとつは、なるべく早く「ここがこの曲の一番オイシイところ」というワンポイントを選んで、そこそこでいいから納得の行く表現に磨き上げる。
この2つです。
全体像をつかむというのは、「なんとなくでいい」と書いたように、本当に大ざっぱでいいです。
楽譜が何ページあるのか。
どれくらいの演奏時間なのか、リピートなどの行ったり来たりはどうなっているのか。
転調や拍子などの変化が目まぐるしいのか、あまり変わらないのか。
……っていうのはおおざっぱではないですね。
楽譜が分厚いか薄いか、譜面ヅラが白っぽいのか黒っぽいのか、こういうレベルでいいです。
もう一つの「ここがこの曲の一番オイシイところ」を見つけるのも、「なんとなくでいい」です。
もしも演奏を聞いたことがあるのなら「ここはかっこいいなぁ」と感じた部分。
「難しそうなところ」を選ぶのではないです。あくまでも美的基準で心揺さぶられるところを選びましょう。
オイシイところをどう選ぶのか。
楽譜を眺めるだけで見つけられるならそれが最高です。
でも、最高の選びかたにこだわらなくていいです。
さっさと練習に取り掛かれることが大事です。
楽譜を眺めてもオイシイところがピンと来ないなら、演奏を聞いてみましょう。
初めから終わりまで通して聞かなくてもいいです。
聞いていて「ここ、なんかイイかも」と思ったら聞くのはおしまい。
楽譜のどこにそれが書いてあるのかを見つけ出しましょう。
自分が「素敵!」とおもったらそれでオッケー。
「わたしだけが知っているチャームポイント」なのですから。
それを見つけたら練習開始!
……っていうか、それを見つけるまでは楽器を手にしちゃダメ!
練習をするうえで大事なのは「こんなに素敵な作品なのだ!なんて素晴らしいんだ!」と自分の心を動かすことだからです。
心が動いていないのに音楽なんかできません。やっちゃいけません(^^)
さあ……いま取り組んでいる作品、これから新しく取り組む作品に
「わたしだけが知っている、この曲のチャームポイント」は、いくつありますか?