いちろーたメソッドひみつ道具・定規「クレッシェンドの始まりは10センチ……!」(客観的な基準を使おう)
2016/05/21
こんな経験ありませんか?……オーケストラのヴァイオリンパートにトレモロでのクレッシェンドの場面がやってきた……指揮者が叫ぶ!
クレッシェンド!
もっと!ああっ!クレッシェンドが遅い!
もう一回やり直し!
どう演奏したらよいのかを明示されていないのに、「違う」と叱られてしまいました……。
例えばこんな言い方があります。どうでしょうか?
10センチ!
20センチ!
30センチ!
よろしいでしょうか?もう少し説明しますね。
はじめの2小節は10センチくらい弓を使って、
次の2小節は20センチ、
その次のフォルテシモでは30センチになるように動きを変えてください
「10センチ」は、あくまでも例です。その時の表現にちょうどいい長さを選択してください。
オーケストラでの演奏をするときに「駒から何センチ、弓先ギリギリから何センチだけ使って!」と指示されたなら、演奏者ごとの独自な解釈をはさまず演奏できます。
いちろーたメソッドひみつ道具「定規」
オーケストラの合奏でバイオリンパート内の統一をするときに、確実な方法のひとつとしてオススメしたいのは「弓の毛で弦をこするときに、何センチ動かすのか」です。
ですから、私・いちろーたは楽器を持ち歩くときに、定規も持ち歩いています。なぜって、それは演奏の動作を「客観的に知覚し共有する」ためです。小さい楽器であるほど有効な道具です。
昔使っていた定規をケースに忍ばせておくと面白いですよ(最低15センチ〜推奨30センチ)素材は竹がオススメ。ボウイングでまっすぐ動かすときのガイドレール替わりにも使えます。