「頭の下には首の骨が7本続いている」弦楽器奏者が知っておいて得する身体のコト(腕と体幹編 2)
2016/05/22
シリーズ2回目は「首」のこと。ストレートネックとか、寝違えたとか、肩こりとかで悩んでいる人に、なにかヒントになるかも。
おさらい:弦楽器奏者に役立つ身体の基本7項目
- 頭は背骨の上に乗っかっていて、自由に動ける
- 頭の下には首の骨が7本続いている
- 腕は体の前についている
- 手のひらは指だ
- 筋肉の仕事は縮むこと
- 動きの先端を思い描く
- 足も自分だ
弦ラク*身体の基本2. 頭の下には首の骨7本……
頭の下には首の骨が7本続いている
首の骨(頚椎:けいつい)が7本、胸椎12本は肋骨とペアになっていて、腰椎5本……これが背骨の正体。
頭の下に、首の骨が7本重なっていて、1本ずつ動ける角度が違います。
特に頭のすぐ下にある第1頚椎のことは知っておくと得ですよ。
- 第1頚椎と頭の接触面は「わずかにうなずく」専門
- 第1頚椎と第2頚椎の接触面は「左右を向く」専門
- 第1頚椎と頭の接触面は、「ノドの天井」よりも奥の高いところにある
「わずかにうなずく」には、別の意味もあります。全身のバランスを前へ持っていくか、後ろに引きとどめるか。「行く!」か「戻る!」かを、この関節の「わずかにうなずく」動きによって、全身の行動の方向を決定づけることができるんです。
多くの人は頭では「戻る!」「やめる!」という動きをさせておいて、その支配に逆らう形で手足を必死で力づくで動かしているのです。本来であれば、「頭が動けて、やりたいことをやるために」だったら「自分の全部」が、やりたい事のためにいろんな動きを組み合わせてバランスを創りだしてくれます。
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