ヴァイオリニストの指を動かす2つの動力源を知っていますか?【ヴァイオリニストのための動きの解剖学】筋トレだけでは上手になれません

 ヴァイオリニストにとって指は、なくてはならないものです。

 指の動きによって、やりたい演奏を実現することができます。

 しかし、指を動けるようにするためにどうしたらよいのでしょうか?思い通りに指を動かして演奏できるようにするためにはどんなことができるのでしょうか?こうしたことを少しの間考えてみませんか?

 今回は、バイオリン演奏の名手たちなら誰でも使っているコツの1つ《どうやって指を動かす力を得るのか》についてです。

指が動けるのはどうして?

筋肉だけではない?!

 多くのヴァイオリニストは、指を動かすときに筋肉で指を動かそうとしています。たしかに、指は筋肉のはたらきによって動くことができます。これは事実です。ですが、指を《やりたい演奏のために》動かすためには筋肉の働きだけでは足りないのです。

 指が動くには、力が必要です。その力を作り出す動力源は2つあります。知っていましたか?よりよいパフォーマンスのためには、この2つの違いを知っておくと役に立ちます。

指を動かす2つのエネルギー

 ひとつは、指自身にくっついている筋肉がちぢむことで得られるもの。いってみれば自発的・能動的なエネルギーです。

 もうひとつは、指の筋肉ではない力によって得られるものです。外部からの力によっておこる受動的な動きです。

 つまり、指は「自分でうごく」ことができるだけでなく、「ほかの力で動かされる」ことによっても「うごく」ことができます。だまされたような気がしますか?

実験してみよう!

 ためしに、左手の指を動かしてみましょう。指が自分で曲がったりのびたりできますね。次に、《その左手指》を右手の指でつまんでみてください。右手の指で《その左手指》を曲げたり伸ばしたりできますね、それだけではなく、指をひねることもできますし、指が自力では曲がることのできなかったところまで曲げていくこともできますし、指先を引っ張れば何ミリか関節のスキマが広がって指が長くなることもできますね。

 指は、外部からの力を使うと、指自身を動かすための筋肉だけではできない動きも可能になります。これが、バイオリン演奏を上手に行うコツの1つです。

 次回は、指の細やかな動きを可能にする仕組みについて書く予定です。


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