演奏しやすい指の作りかた《動きの渋滞》を消し去ろう!

いちろーたです。

演奏しやすい指の作りかたと聞いて何を思い浮かべますか?

メール講座『奏法リノベーション365』では、そのためのヒントを
次から次へとご紹介しています。

いつもヒントばかりでは、とりとめがないですよね。
今回は、《動きやすくなるヒント》の元となる、動きやすい身体の原理原則について。

演奏しづらいときには、体に《動きの渋滞》が起こっています。
《動きの渋滞》を解消すれば良いのですが、ちょっとだけ注意が必要です。

何に気をつける必要があるのでしょうか?
2つあります。

1.《動きの渋滞》は、末梢よりも体幹に近いほうが影響力が大きい。
2.《動きの渋滞》は、必要に迫られて仕方なく起こっている。

今回は1つめについて。

動きの渋滞を解消するには、まず体幹に近いほうの渋滞を解消します。
その究極が、《頭と首》です。

頭が動けるようにする。
それで体の全部も動けるようにする。

身体を思い通りに動かしたいなら、
このことをいつでも思い出せるようにしていくことが役立ちます。

バイオリンは、構える時に、頭と首をどうしても使います。

構え方によっては、頭も首もがちがちになります。
そうすると、胴体が固まって、下半身のパワーを使えなくなります。
腕や指も柔軟性が消えて、こちこちに固まります。
呼吸も浅くなって、酸素不足なまま運動することになります。
視野は狭くなるし、聴覚も鈍くなります。

……ということは、

構え方に気をつけて、頭も首も動けるようにしておいて
楽器の演奏を始めると、無駄に固定することがなくなります。

呼吸は深くなるし、腕の可動域も最大に活かされます。
指はおそろしく細やかな動きを出来るようになるし、
視覚も聴覚も敏感になります。

体の仕組み・機能を活かして演奏するには
《楽器を体のどこに乗せるか》
《どうやって乗せるか》
を知って、意識的にコントロールできるようにすることが大事です。

もちろん、肩当てやあご当ての形状も大事ですが、
あくまでも、肩当てやあご当ては補助的な道具です。

まずは、どう構えるかという原理原則を学ぶことが大事です。

《私の場合は、楽器のどのあたりを、体のどこに、どうやって乗せたらイイのか》

これをできるようになるには、腕が動けるようにするための
身体の仕組み、脳と心の仕組みを知っておくと、マスターするのも早いです。

-肩あて・あご当て