噛まないことと、口を開けることは別のことです。
この違いを理解できると、
演奏中に、無駄な力を使う代わりに
必要な動きを、必要なタイミングで作り出せるようになっていきます。
アゴだけでなく、指も腕も。
あなたの演奏をイキイキと蘇らせる《奏法リノベーション》アドバイザー
バイオリン応援団☆いちろーたです。
前回に続き、アゴの話です。
噛まないことと、口を開けることは別のことです。
この違いを理解するために、準備運動をします。
まず、
歯を噛みあわせます。
唇も閉じ合わせて構いません。
これで口を閉じることができましたよね?
では、口を開けて構いません。
これだけです。
普段と変わらない口の動かしかたですよね。
次は、別の動きを試します。
口を開いておいてください。これで準備完了!
では、下の歯を上の歯に向かって近づけるために、アゴを引き上げます。
アゴの動くにあわせて、唇も閉じてゆきます。
下の歯が上の歯に接したら、アゴの動きを止めます。
さらに、
下の歯を上の歯から離すために、アゴを下ろしてゆきます。
上下の歯が離れたあとも、アゴを下ろし続けてゆきます。
そうすると、アゴの動きに合わせて、唇が上下にひらきます。
唇が開いたら、アゴの動きを止めます。
実験はここまでです。
どんな違いに気づいたでしょうか?
注意深く、動きの違いを観察すると、
普段の習慣が見えてきます。
そうすると、演奏中に、アゴをどう使っているかも
わかるようになっていきます。
力を入れて固定することと、
バランスを調整するために動き続けること
この違いも、わかってきます。
噛まないことと、口を開けることは別のことです。
お分かりいただけたでしょうか?
わたしたちのカラダもココロも、ほんとうに良く出来ています。
仕組みを知らなくても使えるようにできています。
ですが、仕組みを知っていれば、その知識に基づいて動くこともできます。
(ということは、知識次第で動き方が変わるということなのです。良くも悪くも……)
わたしたちは、新しく学ぶことができます。
新しく学んだことを使いこなせるような仕組みを生まれつき持っています。
演奏を楽しむだけでなく、
演奏の上達のために、悩みを解決するために新しいことを学ぶというプロセスをも楽しんでいきましょう!
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