「使えるアイデアは捨てる」〜演奏の極意をつかむために必要なこと

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「このアイデアで、演奏がこんなにかわっちゃうんだ。すげー!」

という、アイデアをあれこれと試して、このブログを書いているいちろーたです。

ですが、そのせいで、大失敗したことがあります。


切り株に腰掛けてヴァイオリンを演奏している・いちろーたの写真

それは、レッスンのときでした。

「さて、演奏を見てもらおう」と思って楽器を構えました。

・頭が動けて自分全部がついてきて……
・楽器が自分に向かってやってくる……
・弓は弦の上でバランスが変わり続けていいでしょ……
・左手の指は、弦の上でトランポリンみたいに踊れるでしょ……
・どっちの足がどうなっているかなぁ……
・譜面台のまわりも見えていて……

と思っていて、「さぁ、いよいよひきはじめるぞ」と思ったら、先生がいいました。

「すぐ始めていいんだよ」

「使えるアイデア」と「行動するためのプラン」とは違う

そのとき先生は、言いました。

 いちろーさん、ブログ書いたり、レッスンを見たり受けたりして、いろんな実験をしているでしょう?

 それによって、いちろーさんはいろんな情報を持っています。

 それは、ひとつひとつ思い出さなくても、すでに、いちろーさんのなかに備わっているんですよ。

 「やりたい演奏をするために、頭が動けて、自分全部がついていって……」というときの《自分全部》というのは、体のことだけじゃないんです。

 これまでの経験や知識などもふくめて、自分全部なんです

なるほど、と思いました。この記事を書いているいまから数ヶ月も前のことです。

使えるアイデアを、ただ並べても、行動のためのプランにはなりません。

「行動のためのプラン」に従って練習するということを、いまの私なりに書いてみると、

・自分がやりたいことを明確にして、
・そのために、何をするかを順序立てて並べて、
・並べておいた《何をするか》を実行して、
・それによって何が起こるかを見る

ということです。

これがあるのと、ないのとでは、「練習から何を学ぶか」がまるで違ってくることを実感しています。

「あっ、このアイデアいいな!」

と思って、試すのはいいことです。でも、なかなか実力が伸びないなぁと悩んでいるなら、使えるアイデアをかき集めるだけではなく、「どんなプランを使って行動しているか」に目を向けてみてはいかがでしょうか。

こんなことを教えてくれるバジルさん

こんなレッスンをしてくれるのは、バジルさんです。

こんなふうにレッスンをできるようになるために、いまもバジルさんのもとで学んでいます。
バジル・クリッツァーのブログ | BODY CHANCE 所属 アレクサンダーテクニーク教師
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バジルさんといちろーた

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