「練習と本番では得るものが違う」(高校野球アニメ『ダイヤのエース』第11話に学ぶ)

練習と本番では、
得るものが違う。

しっかり学ばせてもらえよ、サワムラ!

 人気の野球漫画「ダイヤのA」(だいやのえーす)のアニメ第11話で、主人公サワムラが先輩キャッチャー・ミユキから激励される場面です。

Pomona vs Rocky Mountain HS varsity baseball

練習と本番の違いとは?

 1回の本番は、100回の練習にまさる……といったようなことは聞いたことがありませんか?

 いったい、練習と本番では、何が違うのでしょうか?

 それさえわかれば、効果的な練習方法のコツがわかると思いませんか?

 私の音楽の恩師が、オーケストラのリハーサル中に、こんなことを言いました。

音を出すときは、いつも本番なんです。

音を出すのに、練習というものはないんですよ。

 なにかにつけて、このことをくり返し言い聞かせられました。

 しかし、あるとき、先生がこんなことを言いました。

 いまから、バカバカしいことをしますよ。

 いまからやるのは「練習のための練習」です。音楽とは別のものです。

 やったことは、いわゆる「ゆっくりさらう」ということでした。どんなリズムなのか、どんな方向性なのかを、時間の流れをゆっくりに、ときには止めたりすることで、たしかめていったのです。

「やってみる」と「やる」の違い

 練習と本番の違いは、どこにあるのでしょうか。

 その違いを知る手がかりとして、私が思い出すのは、先日レッスンをしてくれたキャシー・マデン先生のことばです。

「やってみる」と「やる」は別のことです。

「やってみる」を、どれだけ積み重ねても「やる」にはなりません。

 このことを、どう私自身に活かしていけばいいのか、いまも探求を続けています。

-ボクの体験談