オケ業界でもお世話になる人が多い、あの翼を授けてくれるドリンク。僕はまだ飲んだことがありません。だって高いんだもん。
疲れた時の栄養補給にはいいのかもしれませんけども、そういう時は休憩・休養が先決だよなーと思います。そもそも疲れ切ってしまった状態で演奏や練習をしなくても済むようにスケジュールしたいよなーとも思います。
といいつつも、僕自身は、仕事で疲れ切ってしまったからこそ楽器に触れて生きた心地を取り戻したことが何度あったかわかりません。
せめて演奏そのものが自分を傷つけたり痛めつけて苦しめるばかりになることは避けたいと思います。できれば、気持ちよく演奏していたいし、痛みがあらわれはじめたらすぐに気づいて対処できるようになっておきたいと思っているわけです。
さて。
先日、バイオリンを演奏する時には肩当てをしない方が腕が自由になることに気づきました。
肩当てを愛用していた時には「肩当てがあれば楽器が固定しやすい。楽器が固定されればポジション移動もしやすい」と思い込んでいました。
実際は違いました。
肩当てが鎖骨に乗っていて、他の場所に触れていなければ確かに楽器が滑りにくいし演奏しやすいのです。
けれど、僕は自分でも知らないうちに肩当てで自分の動きを拘束していました。演奏しやすくするために肩当てを使っていたはずなのに、実際には演奏しにくくしているという、ワナにはまっていたのです。
今回はそのことについて、簡単な実験を通して説明してみようと思います。
どういう時に肩当てが演奏しづらさの原因になっているかというと……
たとえば、肩当てが鎖骨からはみ出して胸の一部や、肩のほうに触ってごく軽く圧迫してしまうだけで、腕の上げ下ろしがやりにくくなるんです。
☆実験1→ためしに、左の鎖骨を右手で触って下向きに押さえつけてみてください。その状態で左の腕や肩の上げ下ろしをしてみましょう。特に大きな苦労なくできたのではないでしょうか。
☆実験2→次にためしてみるのは、左の鎖骨のちょっと下、胸の上の方にある肋骨のあたりを触って押さえつけてみてください。その状態で左の腕や肩の上げ下ろしをしてみましょう。
☆実験3→さらにためしてみるのは、左の鎖骨のちょっと上、首から肩にかけてのあたりを触って押さえつけてみてください。その状態で左の腕や肩の上げ下ろしをしてみましょう。
鎖骨の上から、どれだけの力を下向きにかけても、腕の上げ下ろしには悪影響が出ないことがおわかりになったでしょうか?
というわけで、肩当てご愛用中の皆さん!
演奏している時に肩当てがどこに触っているかチェックしてみてくださいね!
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