この春、後輩を迎える学生オーケストラのみなさん!
弦楽器奏者にとって、この3つを知っているだけでラクになるということを簡単に紹介します。筋トレや基礎練習をする時間のうち5分間だけでも、この3つの勉強・脳トレに使ってみてくださいね。
1回めの今回は「腕の付け根はどこ?」です
腕は鎖骨からはじまる!
弦楽器奏者の、ほとんどのひとがカン違いしていることのナンバーワンは、腕の付け根がどこにあるか、です。
腕の付け根をみつけよう
腕の付け根とは、腕と胴体のつなぎ目でもあります。腕と胴体のつなぎ目を見つけてみましょう。一人でもできますよ。
右手で左の鎖骨のあたりをさわってみましょう。鎖骨を肩のほうから、胸のまんなか・のどのしたのほうへ向かって、なでてみましょう。鎖骨は胸のまんなかあたりで終わります。この鎖骨が終わったところが、腕の始まるところです。
反対側も試してみましょう。左手で右腕の付け根をみつけます。
鎖骨で遊ぼう!
ゲーム1「普通に腕を動かす」
初めは、ふつうに、普段と同じように腕を動かしてみましょう。鉛筆で字を書いたり、楽器を演奏してみましょう。
ゲーム2「鎖骨を固定する」
つぎに、鎖骨を絶対に、1ミリも動かないように腕を動かしてみてください。鎖骨を1ミリも動かさないようにして、鉛筆で字を書いたり、楽器を演奏してみましょう。
ゲーム3「鎖骨を動かしてもイイ」
最後は、「鎖骨が動いてもイイ」とおもって、腕を動かしてみましょう。そして、鉛筆で字を書いたり、楽器を演奏してみましょう。
3つの鎖骨の動きを体験してもらいました。それぞれどう違ったでしょうか?動きの速さはどうですか?動かしやすさ、疲れ具合はどうでしょうか。
2つ目は、「腕の付け根は、胴体から細く伸び始まった場所」と思って動かしているのと似ています。
3つ目は、「腕の付け根は、鎖骨の付け根」と思って動かしているのと似ています。
どちらのほうが演奏しやすいか。どちらのカラダの使い方のほうが、気に入った音がでるのか。もしかしたら、想像をこえる素敵な音が出るやり方はどちらだったけでしょうか。
次回は、2つ目のカン違いを変えるアイデアをご紹介します。