世界中に名演奏家を輩出したヴァイオリン教師は、みな、生徒の自立を願っていました。いずれの著書を読んでみても、あらゆる行間から愛情が溢れてくるのを感じます。
しかし!
それをどう使えば、その著書に書いてあるとおりの教育・指導ができるのやら……と途方にくれていたのが10代・20代・30代の私でした。
40歳を目前にしたいま、やっと思いました。
「この人たちの業績を、なんとか、もっとわかりやすくして、一人でも多くの奏者に使ってもらおう」
「教え広める人を育てて、増やそう」
そうおもって、アレクサンダーテクニークを学び始めて、さらに、そこで気づいたことをブログに書き始めてみたわけです。
気づいてみると、周りから「教えてほしい」と言われるようになってきました。教えるほどの特別なことなんてないです。でも、私が楽しいと思うことをいっしょにやってみようという人となら、どんなことも探求していけます。
これからも、どうぞよろしく。
今回登場したヴァイオリン名教師たちの著作
▼L.アウアー……定番コンチェルトのカデンツァ作者としてもよく知られていますね
▼音階教本の代名詞カールフレッシュ。その考え方が克明に記されています
▼ガラミアンの教えをまとめたもの。厳密には彼の著作ではなく、弟子たちがまとめあげたもの。考え方、トレーニング法も書いてあり、奏法のガイドブックとして使えます。
▼メニューインのレッスン動画のためのサブテキスト。この本だけだと難解。
▼スズキ・メソードの副教材。「スズキ・メソードの生徒は楽譜が読めない」という迷信はどこからやってくるのでしょうか……