練習用ミュートの正しい使い方(鳴らなくなるのは本当ですか?)
2015/01/08
練習用ミュートを使っていますか?
練習用ミュートには正しい使い方があります。
練習用ミュートを使うと楽器がならなくなる、という人がいます。当たり前のことです。ならなくするのが練習用ミュートの機能だからです。
多くの人の勘違いは、ここから始まります。
ならなくしてあるのに、普段と同じ弾き方をするから鳴らないと感じるのです。ならないものを、鳴らそうとしてもなってくれるものではありません。
「ならぬものは、ならぬ」です。
では、練習用ミュートをつけた楽器をどのように使ったらよいのでしょうか?
それは、楽器を演奏するときの、自分の動きを観察するために使うのです。
楽器のなる音が抑えられていることで、楽器から出ている音に気を取られることなく、音を出すためにどんな運動をしているかに気づきやすくなります。弦の振動、共鳴している楽器の振動は、わずかであっても奏者自身の体で受け取ることができます。
練習用ミュートを外した時に、楽器を鳴らすことを目指すのではなく、鳴るために必要な振動をどうやって作るのかを思い出しましょう。
それができたときにこそ、あなたの音楽を誰かに届けるすべての努力が輝きはじめます。
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