《つい、うっかりやってしまう》そんな演奏中の動きを調べる方法はいくつかあります。私がよく使う有効な方法は次の3つです。
- 鏡を使う
- ビデオを使う
- カラダを何かに触れておく
では、説明していきましょう。
鏡を使う
鏡は、みなさんにも馴染みのある方法だと思います。難点があるとすると、鏡を見ようとすることで、普段の演奏とは視野が変わってしまうことです。もしかしたら、みようとするだけで、本来見たかった動きとは違う動きを目撃することになります。それでもみないよりマシかもしれません。だから、そうした不具合も承知したうえで鏡を使うようにしています。
ビデオを使う
iPhoneでもじゅうぶんに自撮り動画を簡単に撮影できます。発表会を撮影するなら誰かに操作してもらうことを考えるとビデオカメラがいいかもしれませんね。
残念なことに、動きをリアルタイムに知るには役立ちません。ですが、あとから振り返ってみたときに、「あのとき、私は何をやっていたんだろう?」逆に「あの動作をやってしまうのはどんな時なんだろうか?私に何が起きているときなんだろうか?」と調べるのには大変有効な方法です。
カラダを何かに触れておく
単純ですが、カラダのどこかを壁や柱など、《固定された物》に触れるようにしておいて演奏します。すると皮膚感覚や筋感覚が敏感になります。意図していない動きがおきたらすぐにわかります。
たとえば、バイオリンやヴィオラの立奏であれば、左右どちらかの肩を、柱や壁に軽く押し当てておいて・でも離れないように演奏します。チェロや二胡であれば、イスの背もたれに軽く背中を押し当てて・でも離れないように演奏します。
誰かに手伝ってもらえるのなら、楽器を動かないように固定してもらって演奏します。意外な自分と楽器の動かし方に遭遇することでしょう。
訓練してゆくと、衣服や空気の肌触りの変化から自分の動きに気付くことだってできるようになっていきます。人間の感覚というものは、動きの結果を知るために繊細に出来ているからこそ可能なことなのです。
【壁バヨのススメ】手や首・肩・背中を痛みから開放するために〜自分の処方箋を自分で書けるようになる方法〜【音も良くなる】 | バイオリン応援団*弦楽器奏者に役立つカラダのやさしい使い方教室
おすすめトレーニング法です
やってみると、よくわかります
いくつかの、ごく単純なアイデアを紹介しました。こうした実験的な取り組みによって、演奏中の自分の身体の動きに気付くことができるようになっていきます。
コメントを残す