本番で「ミスった!」ときに僕がやってみて助かったこと(4) こどもがドラえもんに望むもの

あったま テッカテーカ
さえて ピッカピーカ

それがどうした?!

ぼく ドラえもん

 テレビアニメ『ドラえもん』のオープニングソングとして使われた『ぼく ドラえもん』の歌い出しです。

ドラえもんの強さとは?

 誰がなんと言おうとも、「ぼく ドラえもん」と言い切る。シンプル、かつ、最強の自己肯定です。

 ドラえもんは、未来の世界からやってきた猫型ロボット。主人公「のび太」の子孫が、自分のご先祖様のダメっぷりにあきれて、のび太を教育すべく送り込んできたのが、ドラえもんです。

 いつもドラえもんに甘えて、《ひみつ道具》を貸してもらってばかりの「のび太」ですが、ついには独り立ちしてゆきます。のび太の潜在能力を目覚めさせたのは何だったのでしょうか。

 のび太は、いじめっこのガキ大将・ジャイアンや、金持ちで自慢ばかりの鼻持ちならないスネ夫や、のび太の下心につけ込んでくるしたたかなしずかちゃんたちに囲まれ、日々ストレスフルな生活を送っています。

 そして、のび太はこう言うのです。

 「何とかしてよ、ドラえもん」と。

 のび太は、ドラえもんが貸してくれた《ひみつ道具》を教わったとおりに使って、さっきまで困っていたことをすぐに解決します。そして、次に、必ずといっていいほど新しい使い道を思いつきます。そして、友だちや街中を巻き込んだ騒動を起こしてゆきます。

 ちょっと、脱線しすぎました。

 のび太がすごいのは、ドラえもんに頼ってでも何とかして、この自分を取り巻く世界を変えたいという願いの強さだったのではないでしょうか。私はそう読むようになりました。

ハリウッド映画の場合

 ハリウッド映画のあらゆるヒーロー活劇に共通するストーリーがあります。それは、主人公の成長です。

 日常が描かれ、日常を脅かす危機が訪れ、危機を乗り越えてゆく……この危機のレベルが様々に用意されるのです。ほとんどがこのパターンです。

「あるある、そうだよねー」
「ああ、これはあかんやつや!」
「こんなのずるい!映画だからだよね」

 いろんな受け取りかたができると思います。

 自分には思いもよらないことが起きた時にどうしたらよいでしょうか。

 あなたの身に災難が降りかかった時、あなたはどんな行動を試すことができるでしょうか。そういう冒険の劇で、主人公がどんな挑戦をするのか……これをあなたのお客様は見に来ているのです。

五嶋みどり「タングルウッドの奇跡」

 世界的バイオリニストMidoriこと五嶋みどりさんをご存知のかたは多いと思います。JR東日本のCMに登場したことのあるイケメン・バイオリニスト五嶋龍さんの姉にあたります。

 五嶋みどりさんを天才少女として世界的に有名にしたできごと、そのひとつが「タングルウッドの奇跡」です。(以前書いた紹介記事はこちらです→ 【YouTube動画】五嶋みどり、タングルウッドの奇跡~2度も弦が切れた! ※クリックすると紹介記事が開きます)

タングルウッドの奇跡とは?

 簡単に説明すると、
・ソリストとしての本番中に弦が切れた
・休符の間に、オケのメンバーの楽器と取り替えて演奏を続けた
・また弦が切れた。今度は演奏を中断し、楽器を交換した
・中断したところから演奏を再開した

というできごとでした。

 この、五嶋みどりさんの「タングルウッドの奇跡」からは、さまざまなことを学び、自分の演奏に生かすことができます。

 いまこれを読んでいるあなたにも、ちょっとの時間だけ考えてみてほしいことがあります。

 それは、五嶋みどりさんが、あの時・あの場で・あのような行動(共演者と楽器を交換して、演奏を続けた)をすることができたのは、なぜなのでしょうか。彼女をそのように駆り立てたのは何だったのでしょうか……。

 答えは、五嶋みどりさんにお会いした時に聞いてみようと思っています。

「弦が切れた!」その時、あなたならどうする?

 ちょっと想像してみましょう。演奏会の本番中に弦を切ってしまったら、あなたならどうしますか?

 あなたに五嶋みどりさんと同じようなことが起きたとしたら、奇跡を起こすためにどんなことができるでしょうか。どんな準備だったらしておけるでしょうか?

おまけ、ボクの失敗の数々

  • ソリストなのに本番中頭が真っ白になって、どこをひいているかわからなくなって初めからやり直した。
  • コンマスなのに、1人で飛び出した。
  • 少人数のライブ演奏で、変拍子のカウントを間違えて共演者とずれた。
  • 大学の式典で、選曲がまずくて来賓の顰蹙を買った。

……などなど。

あなたをサポートするもの

 いまは、いまの時点で私が思っていることを書いておきます。

 「何があっても、この作品を最後まで演奏する」「自分がやりたいことのために得られるサポートは何か、を見つけて、なんでも使う」

これが唯一の答えではありません。

ですが、ステージに立って演奏しようとするとき、こうした自分への言い聞かせをいつでも思い出せるようにしておくことが大切なのだと思います。

「やりたい!」こそ原動力

 共演者のサポート、指揮者のサポート、聴衆のサポート……こうしたサポートを得られるのは、「自分は、自分がやりたいことをやりきる!」と決めているからこそなのです。

 こうして考えてみると、サポートというのは信頼関係を強めることといえるのではないでしょうか。

 「私には、やりたいことがある。だから、私はやる」と自分に言い聞かせながら、演奏をし、こうしてブログをかいています。 キング牧師は「I have a dream」と呼びかけました。

 叶えたい夢がある、どうしても実現させたいことがある、私はその熱意を持ち続けるという叫びだったのだと私は自分に言い聞かせて、自分の夢の実現へ向かっています。


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