昨日は、朝から『奏法と基礎知識が分かる 基本の基本シリーズ バイオリン』という本を読んでいました。読んでいると、著者の村川千尋さんのバイオリンへの愛情が溢れてくるみたいで、自分のバイオリンをひくのがわくわくしてきました。この本に、いくつか「そういえばそうだった!忘れてた!」ということが書いてあったので、覚えているうちに紹介しますね。
バイオリンをひくうえで大切なこと
- すぐにできなくて当たり前
- 楽器は上からおりてくる
- バイオリンを弾くのはあくまで「弓」
- 一連の動作は手順を決めて
楽器は上からおりてくる?!
やりたいのは「楽器を体にのせる」
バイオリンでもヴィオラでも楽器を演奏するとき、楽器を持ち上げて体にのせますね。二胡でも同じですね、楽器を持ち上げて体にのせます。チェロも、楽器を持ち上げて、エンドピンを床に立ててから、体に立てかけるようにして……楽器を静かに体にのせます。
ここに大事なことが隠されています。まずは、その場所に置くだけでいいということです。
多くの人が間違うポイント「楽器にしがみつこうとする」
上で書いたように、まずは「体にのせる」だけをやってみましょう。
そのときに気をつけたいことがあります。体に触れるまでは、楽器を動かすことだけやりましょう。次のような動きをしていたらやり直しです!
- ヴァイオリン・ヴィオラ……楽器を動かし終えるまえに、あごや頭で楽器をはさむ準備をする(どこに楽器を置くかを見て!そして楽器を見て!)
- チェロ・二胡・ギター……楽器を動かし終えるまえに、左手を見ようとする(楽器全体を見て!)
- コントラバス……楽器を動かし終える前に、演奏動作に入ろうとする(楽器を立ててから、自分のたち方を変えて!)
もしかしたら、これ以外にもNG動作はあるかもしれません。ここに書いたのは、いままで私が見てきたなかで「おっとっと!その動きは、楽器も自分も動きにくくさせていますよ」と気づいた例です。
いちろーたはこう思った。
多くの人は、上達するに連れて、一連の動きがなめらかになっていきます。ですから、動作のつなぎ目がハッキリとしなくなります。よくも悪くも。
「構える」は、いつでも演奏できるように準備することです。「演奏する」は「構える」のあとにやることです。演奏がうまくいっていないときには「準備する」ことと「演奏する」こととを分けて見ると良いと思います。
準備のために何が必要なのか。演奏のためには何が必要なのか。演奏がうまくいかないときには、準備すべきものが準備できていないためであることがほとんどではないでしょうか。
いわゆる「練習不足」ということにも2つあります。文字通りに練習が不足している場合がひとつ。もうひとつは練習は十分にしてあるのに、本番で発揮していない場合です。このことは、また別の機会に。
あなたの楽しみが深まりますように。