バイオリンをさわる前に知っておいてほしいこと
ひとつめは「手を洗おう」
さわる前に、手はキレイに。石鹸で手を洗いましょう。特に、食事のあとは思いがけない汚れが手に残っていることがあるので、必ず手のヨゴレを落とそう。アブラはもちろん、しょう油などに含まれるアルコール分も楽器のニスにとっては大敵。ほとんどの調味料に入っている「酸」も、ニスや弦を痛める原因になります。敏感肌の人は、自分の肌質にあったハンドソープなんかを持ち歩くことも大切です。
ふたつめは「さわっていい場所を知ろう」
楽器には、さわっていい場所とさわってほしくない場所があります。バイオリンのさわっていい場所のひとつは「ネック」です。さわってほしくない場所は、ニスの塗ってある場所です。ニスには、演奏上必要なときだけさわるようにします。ネックにはニスが塗ってありません。楽器のニスに触れないためには「エンドピン」をさわるようにするのも良い方法です。ネックとエンドピンにさわって持ち上げれば、バイオリン本体のニスにさわらなくても、持ち上げて、好きな角度で楽器を眺めることができます。
みっつめは「持ち主の許可をもらおう」
さわる前に、持ち主の許可をもらうことが大事です。「楽器を見てもいいですか?」「持ってみてもいいですか?」……どんなに気の知れた友だちの楽器であっても「さわってもいい?」と確認しましょう。楽器のためにも人間関係のためにも大切です。
さわるだけでなく、演奏してみたくなることもあると思います。「音を出してもいいですか?」「演奏してもいいですか?」と確認することをお忘れなく!……楽器屋さんでステキないかにも調整済みで演奏してもらうのを待っているかのように見えたとしても……です。なぜなら、楽器屋さんが、修理のために預かっている楽器を引き取りに来る持ち主さんのために磨き上げたものかもしれないからです。
まとめ
バイオリンにさわる前に知っておいてほしいことは3つ。
- 「手を洗おう」
- 「ネックとエンドピンをさわろう」
- 「持ち主さんに許可をもらおう」
この3つを済ませてから、楽器をさわりましょう!