【ばよラボQ】ViolinMuscle-Arm9. バイオリンに一番近い筋肉・解説編9(上腕骨を動かす筋肉たち)
2015/12/17
わたしたちが動けるのは、筋肉が骨を動かしてくれるからです。
でも、筋肉がやっているのは、自分自身を縮めることです。
骨の役割は、筋肉が縮む力を、運動に変換することです。
このことはすごく大事なのです。
・・・
前回は、指の動きは上腕骨が土台・起点だというお話と実験をしました。
「では、その上腕骨はどうやって動けるんだろうか?」
今回は、この疑問への答えを探すべく
上腕骨に関連する筋肉を調べていきましょう。
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上腕骨を動かす筋肉はいくつある?
上腕骨に停止している筋肉は9つ……
・烏口腕筋(うこうわんきん)
・肩甲下筋(けんこうかきん)
・大円筋(だいえんきん)
・棘下筋(きょっかきん)
・棘上筋(きょくじょうきん)
・小円筋(しょうえんきん)
・三角筋(さんかくきん)
・広背筋(こうはいきん)
・大胸筋(だいきょうきん)
この9つの筋肉が、上腕骨を動かすための筋肉です。
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そういえば、親指を動かす筋肉も9つでしたね。
9というのは動きのマジックナンバーだったりして……
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さて。
上腕骨の筋肉は、どこからやってくる?
上腕骨の動きの土台はどこにあるのでしょうか?
それぞれ9つの筋肉の起始がどこにあるか、確かめておきましょう。
烏口腕筋(うこう・わんきん)
……起始:肩甲骨の烏口突起
肩甲下筋(けんこう・かきん)
……起始:肩甲骨の肋骨側面
大円筋(だいえんきん)
……起始:肩甲骨の外側縁、下角部
棘下筋(きょくかきん)
……起始:肩甲骨の後面下部(棘下窩)
棘上筋(きょくじょうきん)
……起始:肩甲骨の後面上部(棘上窩)
小円筋(しょうえんきん)
……起始:肩甲骨の後面、外側縁部
三角筋(さんかくきん)
……起始:鎖骨の外側、肩甲骨の肩甲棘・肩峰
広背筋(こうはいきん)
……起始:肩甲骨の下角、第6〜第8胸椎・腰椎の棘突起・腰背腱膜腸骨稜、第(9)10〜12肋骨(胸腰筋膜)
大胸筋(だいきょうきん)
……起始:鎖骨内側、胸骨外面と上位肋軟骨、腹直筋鞘前葉の表面
思ったよりたくさん出てきました(^o^;)
整理しますね。
上腕骨に停止する筋肉の一覧
《上腕骨に停止する筋肉たち》の起始を一覧にすると、こんな感じです。
・肩甲骨(いろんな場所。上下、内外、いろんな出っ張り部分)
・鎖骨(外側と内側)
・胸椎(第6〜第8)
・腰椎
・腰背腱膜腸骨稜
・肋骨(第10〜12、または第9〜12)
・胸腰筋膜
・胸骨
・肋軟骨(上位)
・腹直筋鞘(前葉の表面)
これらは、大雑把に言うと、胴体を形作るものです。
上腕骨の動きは、胴体のいくつもの場所が土台になって、
左右それぞれ9つの筋肉が作っているんですね。
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骨や筋肉は、一度でいいので
骨の名前や、筋肉の名前をインターネットで検索してみましょう。
・どんな形、大きさをしているか
・カラダのどのあたりにあるのか
がイメージしやすくなります。
ぜひ、検索してみてくださいね。
いまは、スマホやタブレットなどで
解剖学を学ぶ人向けの優れたアプリもあるようです。
いいのを見つけたら教えて下さいね。
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筋肉や骨の名前ばかり並んでしまいましたね。
今回はこのくらいにしておきます。
では、また次回!