自然に演奏するために知っておきたいこと「自然界にまっすぐなものはない」

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 「まっすぐに弓を動かしなさい」こういう指導を受けたことはありますか?

 自然に演奏するために、知っておいたほうが良いことがいくつかあります。そのうちのひとつが「自然界に《まっすぐ》は存在しない」ということです。

じゃあ、どうすればいいの?

 「まっすぐに動かそう」と言い聞かせる代わりに、こう言ってみましょう

○○から○○に向かわせてごらん

 動きを指導するときには、起点と終点を明らかにすることです。それだけで、あとはカラダが勝手にやってくれます。

たとえば……

 ボウイングなら、動かし始めの地点をはっきりさせます。そして、動かし終わりの地点をはっきりさせます。1本の弦を動かすときはこれでも十分でしょう。2本以上の弦をまたがって演奏するときにはもうちょっと複雑になっていきます。

《まっすぐ》とは現実には存在しないものです

 まっすぐとは、人間が創りだした概念なんです。定規も紙も、ピンと張り詰めた糸も、まっすぐに近いものですが、実際にはゆがんでいたりします。

 私の先輩が、以前面白いことを言っていたのを今でも思い出します。

自然に聞こえるように演奏するには、不自然に感じることをやる必要があるんだ。

 「不自然」=「意図を込める」ということですね。「表現」が自然にあらわれてくるためには、意図を込める必要があるとも言えそうです。


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