すべての弦楽器演奏に共通の基本は「置く」

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いちろーたです。
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すべての弦楽器演奏に共通の基本は「置く」です。

なぜ「置く」が基本なのでしょうか。

(いちろーたの答えは、メールの最後に)

バイオリンだったら
バイオリンを構えるとき鎖骨に置きますし
弓に手の指を並べて置きます

肩当てを使うなら肩当てをバイオリンにどう取り付けるか
ということも広い意味で「置く」といえます

演奏中は弦の上に弓の毛を置きます。

オーケストラで演奏するとき椅子に座っているのなら
これも広い意味で「置く」といえます。
椅子の上に自分を置くのですから。

舞台のうえに歩いてゆくこと
大勢の聴衆の前に立ち、拍手を受け、おじぎをする
ということも、広い意味で「置く」といえます。
人の前に自分を置くということです。

この「置く」という動作のクオリティーが
演奏に与える影響がどんなものか想像してみてください。

指を弦に向かって打ち下ろすという「置く」
弓の毛と弦とのふれあいをコントロールするという「置く」
椅子の上で思い通りに演奏できる自分であるための「置く」
これらのことを聴衆の前でやりぬくというための「置く」

<こんなこと、『置く』って思ったことないよ!>

と思うのも無理はありません。

だって、大好きな楽器を上手になるための《特別な動き》としてトレーニングしてきたのですから。

だからこそ、遊びのつもりで取り組んでみて欲しいのです。

いままで演奏のためにやっていた《特別な動き》のひとつひとつを
「これは《置く》なんだ」と思って取り組んでみると、どんな変化が起こるでしょうか。

ものすごい発見があるかもしれません。
もしかしたら、変化は何も見つからないかもしれません

でも、どっちでもいいんです。
だって、取り組むこと自体が楽しい遊びなのですから。

そろそろお気づきかもしれませんが……
この「置く」は、演奏だけじゃないんです。
どんな仕事、どんな趣味でもやっている動作です。

どうせなら大好きな楽器演奏を通して「置く」をトレーニングすれば
趣味と実益を兼ねて、楽しめるようになっちゃいますよ。

だから、「置く」という動作だとおもって演奏動作のひとつひとつを観察してみてくださいね。

▼(こたえ)

なぜ「置く」が基本なのか。
それは、弦楽器演奏に必須の《接触》を変化させることだから。

難しく言うと

「置く」とは互いの位置関係を変化させること。

ひらたくいうと

「置く」というのは、離れていたものをくっつけること。

何と何をくっつけるのか
何のためにくっつけるのか
くっつけるために何をしているか

「置く」という演奏動作の基本中の基本を、徹底的に遊んでみてくださいね。

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