バイオリン奏者のためのやさしい身体の使い方☆バイオリン応援団

バイオリンは弾けばひくほど元気になります。自然な姿勢で楽しめるし、肩や首もラクになります。真心こもった演奏は聴く人に癒しと励ましを与えます。あなたの喜びと楽しみが大切な人へ届くように応援します。アレクサンダー・テクニークに基づいたレッスン。ブログとメール講座で奏法改善のヒントを無料提供中。東京都府中市の教室。Skypeでの有料相談も受付中。

「硬いねえ」と言われて、授かった練習メニューはたった3つでした

2017/07/22

バイオリン応援団☆いちろーたです。

【何を練習したらいいか、わからない!】

今から15年ほど前。
21世紀になったばかりの頃のことです。

師匠である宮下要先生のところへ
バイオリンのレッスンをやり直してもらいに行ったのです。

そのとき、いちろーたが先生に向かって言った言葉は……

「何を練習したらいいかわからないんです」

でした。

そして、バイオリンの練習方法を教えてもらいました。

いちろーたがまじめに音階練習するようになったのは
そのレッスンがきっかけとなりました。

その時に教えてもらったことは何かというと
左手の指の動かし方、音階練習、移弦をなめらかにやるための練習方法などです。

先生の言うとおりにやってみたら、どうなったと思いますか?

ぜんぜんうまくできなかったんです

先生が求める滑らかさや、音程・リズムの正確さを
ぜんぜん満たしていない!って思いました。

私はこみ上げる笑いをこらえきれず、先生にこう言いました……

「先生、ぜんぜんうまくいきませんね!自分がこんなに下手だとは思ってませんでした!!」

これには先生も笑っていました。

でも、このときから私の練習への取り組み方が
まるっきり変わったのです。

それまでの私にとって
基礎練習というのは
グループで練習するときに
しかたなくやるものでした。

だから居眠りしながらだったり
他のことを考えながらだったり

何のために音階練習をしているのか
まったく考えることなく

楽器から出ている音が
どんな音なのかを味わうこともなく

ただ弦のうえで
弓を行ったり来たりさせて
左手の指をジタバタ動かして

10代、20代という
貴重な青春の時間を浪費していました

でも、このレッスンをきっかけに
練習へ取り組む態度が変わり
自分では気づかないうちに
周囲の先輩たちが驚くような上達をするようになっていきました。

与えられた練習メニューは次の3種類だけです。

・ポジション移動のエクササイズ
・4オクターブの音階
・練習曲として『カイザー』から1曲

これを「ゆっくり」「なめらかに」やるよう言われただけです。

他には何もせず
ただこれだけを「ゆっくり」「なめらかに」と自分に言い聞かせて取り組みました。

1年間、毎日欠かさず!

よくも飽きずに続いたものです
その間、オケや四重奏の本番はありましたが
記憶に残っているのは

毎日3つのメニューを
淡々とこなしたということ

いま振り返ると
「ゆっくり」
「なめらかに」
があらゆる場面に
効いたのだと確信します。

◎「ゆっくり」とはどれくらいの速さか

はじめのうちは
「なんとなく、ゆっくりってこれくらい」というテンポを
メトロノームで鳴らして、それに合わせていました。

もっとゆっくりにしよう!と思って
どんどんゆっくりにしていくと
メトロノームを使うのがバカバカしくなってきました。

最終的には
「これ以上遅くしたら止まってしまう」
という動かし方を目指していました。

それを先生に聞かせたら
開始して1秒後に
「そんなに遅くなくていいんだよ!」
とバッサリ。

「普通にゆっくりやればいいんだよ」と言われて
その課題は卒業できました(笑

◎「なめらか」とはどういうことか

「何を練習したらいいかわからないんです」と先生に助けを求めたその日、
先生はいちろーたに「音階を弾いてごらん」と言いました

「固いねぇ」
「ガッチガチだねぇ」
そう言って笑っていました。

アドバイスはひとこと
「なめらかに動かすんだよ」
とだけ言われました。

動きの軌跡がカーブを描くようにするということです。
ボウイングもフィンガリングも。

これも「ゆっくり」を突き詰めていくことで
いつの間にか身につきました。

「ゆっくり」って万能の練習方法かもしれませんね。

◎「ゆっくり」がなぜ万能なのか

「ゆっくり練習」によって「観察」と「抑制」が磨かれます。
この2つは、わたしたち自身のあらゆる活動の質を高めてくれるものです。

《変化のコンパス》に出てくるキーワードでもあります。

ゆっくりというのは
「いつでも止まれる速さで動かす」
といえます。

「ゆっくり」をさらに言い換えると……

自分で自分を止められる速さを知ること
その速さを超えず動かしつづけること
止まるべき時には止まること

……と言えます。

さきほどの「観察」と「抑制」との関連が見えてきます。

極限までゆっくり練習するうちに
「いま自分が何をしているか、何を見ているか、何を聞いているか」
を意識できるようになっていきました。

これだけでもずいぶん上達の役に立ったのですが
ここからさらに上達の壁を突き抜けてゆくことになります。

それがアレクサンダーテクニークとの出会いなのですが、
今回は長くなってしまいましたので、ここまで。

それにしても、いまやこうして
寝ても覚めてもバイオリン・レッスンのことばかり考えています。
夢のなかでレッスンしたり、レッスンを受けたりする日もあります。

あれっ?!
もしかして今も居眠りの夢のなかだったりして?!

だとしたら、音階練習中に居眠りしていた私と本質的には変わっていないですね!

どんな練習にも意味を見いだせるようになってきたし
必要に応じて、自由に練習を組み替えられるようになったのは
このときの「ゆっくり」が効いているのは間違いないです

「ゆっくり」おすすめですよ(^^)v

「ゆっくり」をどうやればいいかわからなければレッスンにいらしてください。
いっしょに探求しましょう。


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