いちろーたです。
【リード&フォローでボウイングをシンプルに作り変えよう】
ボウイングのとき、指の形や肘・手首の角度に注意をしすぎるあまり
本来もっとも大切な「何をどう表現したいか」がおろそかになっていませんか?
ボウイングの動きの作り方を、もっとシンプルにすることができれば
音楽の表現はもっと簡単になります。
それを突き詰めていくと、音楽の意図がそのまま動きに転換できるようなやり方をマスターできます。
その基礎となるのが「リード&フォロー」です。
この「リード&フォロー」という考え方は、アレクサンダーテクニークから学びました。
いちろーたがアレクサンダーテクニークを学んでいるときに、クラスの中でよく耳にする言い回しがあります。
「頭が動けて、自分全部がついてくる」
あるいは
「頭が動けて、自分全部がついていく」
です。
これらは、自分がうまく動くための呼びかけとして用いられる言葉です。
「リード」と「フォロー」に当てはめると……
《頭がリードして、自分全部がフォローする》
……ということです。
「リード」とは先導すること。
「フォロー」とは後から続いて通り道をたどること。
「頭が動けて、自分全部がついてくる」
「頭が動けて、自分全部がついていく」
というのを単純化すると、
《頭が、自分全部をつれていく》
《頭のあとに、自分全部がついていく》
という意味です。
何がリードして、
何がそれをフォローするのか。
これを意識するだけでも、動きの質は改善できてしまいます。
◎実験してみよう
バイオリン演奏で体感しやすいのはボウイング。
アップボウなら、弓先がリードし、弓の毛や弓を持つあなた自身の全体が弓先をフォローすることができます。
リードするのを、弓先ではなく別のものに変えてみると、ボウイングの動きも変化します。
どう変わるかを調べましょう。
ダウンボウなら、何がリードするとやりやすいでしょうか?
いろんなものでリードして、どう変わるか調べてみてくださいね。