より良い構えのために、何を見ればいいのか

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いちろーたです。
今回は、いまよりも良い構えを見つけるにはどうしたらいいかを考えます。

より良い構えの手がかりはどこにある?

構えの良し悪しの判断基準は何か。
それは、効率の良さです。
これに尽きます。

効率がいいというのは、やりたいことが簡単にやれるということです。
良い構えとは、やりたいことが簡単にやれるやり方のことなのです。

思い出してみてください。
やりたい音楽は、簡単にやれていますか?
作りたい音は、簡単に出せていますか?

あなた自身に問いかけてみてください。
いまよりも簡単になる方法があるとしたら、
そういう構え方を見つける手がかりはどこにあるのでしょうか?

もし、いまよりもっと簡単に素敵な音楽をできるようになりたいのなら
いまから取り組んでゆきましょう!

構えの始まりから終わりまでを捉えよう

構えの何を見ればいいのでしょうか。
構えとは、ある目的のための過程のことです。
《やりたいこと》を選ぶことから始まり、やり終えるまでのすべてのことです。

構えは《旅路》にたとえることもできます。
《旅路》とは《旅》の過程のこと。
《旅》とは、ある目的を持って出かけることです。
構えを見るということは、ある目的を持って出かける《旅》の初めから終わりまでのすべての《旅路》を見るということです。

楽器の演奏の構えを見るということは、音を奏でるために行うすべてを見るということです。

構えている人のここを見よう

見るべきものはいくつかあります。
・その人の望み、目的
・その人の動き
・その人が発したもの
こうしたものを見ることから始めます。

ここで言う《見る》とは、視覚によるものばかりではないです。
なじみのある言葉で言うと「調べる」が最も近いかもしれません。

今回は、《見る》という言葉の再定義をしたいので、
あらゆる手段を通して得られる情報すべてを集めることを《見る》と定義しておきましょう。

構えている人の何が見えるでしょうか?

望みを見る

望みとは、注意が向いている方向のことであり、注意を向けようという意識が働かせる力のことです。

その人が何を望んでいるかを見る方法をいくつか挙げます。
・話を聞く
・動きを見る
誰でもすぐにできるのはこの2つです。

「話を聞く」

話を聞くのは2通りあります。
こちらが何もしないのに相手が話し始める場合と、
相手が話すようにこちらから働きかける場合です。

働きかけが必要なら
「何をしたいですか?」
「いま何をしていたのですか?」
などと尋ねることから始めるとよいでしょう。

あとは、話が終わるまで聞くだけです。

「動きを見る」

これは、望みに限らず動きそのものを見ることとも通じます。
この後で詳しく説明します。

動きを見る

動きを見るには、その人の何が動いているかを見ます。

動きは、視覚を通した場合には《形の変化》として見えます。
触覚を通した場合には《圧力の変化》として見えます。
聴覚や味覚・嗅覚、その他にも様々な《変化》として見えるのが《動き》です。

こう考えると、動きを調べるには2つの方法があることがわかります。
・変化したものは何か
・変化しなかったものは何か

つまり、
見えたもののなかで、
「動いたものは何か」
「動かなかったものは何か」
と問いかけを持つことで、見えた動きから受け取れる情報が増えるということになります。

動きを見るときに知っておきたいこと

動きを見るときに知っておくと良いのは
・動けるものがどこにあるか
・動かす力がどこから来ているか
この2つです。

動けるものがどこにあるか

《動けるもの》とは、《形が変わるようにできているもの》ということです。

あるシステムが動くためには、必ず何かが動くようにできています。
動けるものはひとつとは限りません。
それ自体で動くものもあれば、それ自体では動けないものもあります。
本来は動くものなのに、動いていないように見えることもあります。

ひとりの人間についていうと、様々なものが動けます。
筋肉はそれ自体で動きますが、骨はそれ自体では動けません。
骨自体はある程度固いので、形がなかなか変わりませんが、
いくつかの骨を組み合わせると、そのつなぎ目となる《関節》で形が変わります。

良い構えのために《動けるもの》がどこにあるかを知るには、
まず、骨の形や《関節》がどこにあるかを学んでいきましょう。

動かす力がどこから来ているか

力とは、ものを動かす働きのことです。

動きの効率を高めたいなら、
あるものが動いて見えるときに、動くための力はどこから来ているかを考えるのが役立ちます。
なぜなら、力そのものは目に見えないからです。

その場にどんな力があるかを知るにはどうしたらいいのでしょうか?

いろんな方法があります。
視覚を使うのは《形の変化》から力を測るという方法です。
触覚を使うのは《圧力の変化》で力を量るという方法です。

《形の変化》から力を測る場合に気をつけたいことがあります。
ものが動いているかいないかだけに注意を向けていると判断ができないのです。
動いていないからといって、力が働いていないとはいえず、
動いているからといって、力が働いているとはいえないものだからです。

《圧力の変化》も同様です。
触れている相手から受ける圧力に変化が感じられないからといって、動きがないとは限りません。
圧力を作るのは、相手だけではないからです。
圧力とは、相手から受ける力と相手に与える力の総和です。
相手の状態と自分の状態、双方の変化が圧力の変化として感じられるということを覚えておきましょう。

《形の変化》も《圧力の変化》も、一部分だけ見ていては
良い構えに必要な情報を受け取りきれません。
いったいどうしたらいいのでしょうか。

まとめ「部分と全体の関係を見よう」

関係するすべてを見るということが大事です。
部分を見たら全体も見る。

動いているもののなかで、何がどう動いているか。
動いているもののなかでも、動いているものや動いていないものがないか。
動いていないものの周りでは、何が起こっているか。
といったことにも注意を払いましょう。

次のような問いかけも役に立つことでしょう。
「どんな力が動きを起こしているのか」
「どんな力が動きを止めているのか」
そうすると何が見えてくるでしょうか?

いまの構えを作っている動きは
どんな力によって引き起こされているのでしょうか?

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