良い構えとは何か。どんな考えが役立つのか。

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いちろーたです。

楽器の構えの良し悪しを、どうやって判断していますか?
良い構えを作るために、どんな考えが役立つでしょうか?

構えの良し悪しとは

構えの良し悪しの判断基準は何か。
それは、効率の良さです。
これに尽きます。

効率がいいというのは、やりたいことが簡単にやれるということです。
良い構えとは、やりたいことが簡単にやれるやり方のことなのです。

いまの構え方は、やりたい音楽が簡単にやれていますか?
作りたい音が、簡単に出せていますか?

いまよりも簡単になるとしたら、
そういう構え方を身につけたいと思いませんか?

もし、いまよりもっと簡単に素敵な音楽をできるようになりたいのなら
いまから取り組んでゆきましょう!

良い構えの作りかたとは

良い構えを作るために、役立つ考えとはどんなものでしょうか?

すでに書きましたが、良い構えとは《効率の良い構え》です。
《効率が良い》というのは、《やりたいことが簡単にできる》ということです。

良い構えを考えるうえで知っておいてほしいことは2つあります。
・感覚評価はあてにならない
・使えるものはすべて使い切る
この2つです。

構えがうまくいっていない時に、この2つを思い出せるようになっていくと、構えの改善をシンプルに取り組めるようになります。

やりたいことをより簡単にできるやり方のために、何に気をつけますか?

感覚評価はあてにならない

感覚評価があてにならないのは、2つの側面から言えることです。

勘違いしてほしくないので先に断っておきますが……
感覚評価は、わたしたちが行動するうえで役に立つものです。

でも、所詮は道具。
使いかたを間違えると痛い目にあいます。
道具を使うときには、その特性を知っておくのが賢いやりかたです。

感覚評価があてにならない2つの根拠とは何でしょうか。
・感覚評価が働くのは刺激を受けた後
・感覚評価は相対的
この2つです。

感覚評価が働くのは刺激を受けた後

感覚評価にはどんな性質があるのか。
まず第一の性質は刺激を受け取ったあとに下すものだということ。
どんな刺激を受け取ってどんな判断をするかは、この際関係ないです。
どんな感覚評価であっても、刺激を受け取った後でないと感じようがないのです。

刺激が先。
感覚は後。
これが大事です。

感覚評価は相対的

第二に、感覚評価は相対的だということ。
相対的だというのには、こんな例があります。

甘いりんごを食べた後、さらに甘い砂糖入りのジュースを飲みます。
その後にさっきと同じりんごを食べます。
甘かったはずのりんごは、さっきほどには甘く感じられないのです。

重い荷物を持って歩いています。
途中で荷物をほかの人が持ってくれました。
「最後まで私が持ってあげますよ」というので手ぶらで歩きました。
ところが「私は行先が変わったのでここからは、自分で持ってください」と
また元の荷物を持って歩くことになりました。

ちょっと想像してみてください。
はじめに持っていた荷物と、他の人が持って運んでくれるはずだったのに自分で持つはめになった荷物。
どちらも元々は同じもの。
重さは変わらないはずですが、どのように感じるでしょうか?

最後にこんな例を……
飛行機のパイロットは飛ぶとき、飛行機の姿勢を把握するために計器を見るよう訓練を受けます。
自分が上昇中なのか下降中なのか、それとも旋回中なのか水平飛行しているのか。
自分の感じる平衡感覚や首やおしりに感じる重力で判断してはいけないのです。
(これはたまにお知らせしている「キャシー本」のなかで紹介されています)

感覚は変化を知らせてくれるもの

まとめると、感覚評価が持つ相対性は、感覚が変化を知るための道具だということを示しています。
感覚評価は前後の状況によって変わってしまいます。
同じ刺激を受けても、同じ感覚評価がくだされるとは限らないということを意味します。
このことを理解しておいて付き合う必要があります。
感覚評価が持つこういう性質をわかっておけば、こんなに便利で頼もしいものはないです。
うまく付き合っていきましょう!

・感覚評価が働くのは刺激を受けた後
・感覚評価は相対的

この2つを、いつでも思い出してくださいね。

使えるものはすべて使い切る

やりたいことをやるためだったら、使えるものはなんでも使いましょう。
それだけのことです。
楽器の演奏でも同じことです。
やりたいことのために、使えるものをすべて使えばいいだけです。

使えるものをすべて使い切るためには、2つの方向性があります。
・まだ使っていないものを見つける。
・使っているものを、よりよく使う。
どちらから取り組んでもいいですが、まず知るべきことがあります。

それは「いま何を使っているか」です。

さっきの2つの方向性を使うためには「いま何を使っているか」を知っていないとはじめようが無いからです。

「いま何を使っているか」

こう問いかけることが、より良い構えへと進む第一歩です。

やりたい音楽のために、
いま自分が使えるものは何か。
それをどう使おうとしているか。
そうやって使ったとき、
何が起きるでしょうか。

まだ使っていないものを見つけるには

「まだ使っていないものは、何があるだろうか」
こう問いかけましょう。
いったい何が見つかるでしょうか?

わからないなら調べることができます。

それはどこにあるのでしょうか。
いま使っているもののすぐ隣でしょうか。
それともまったく別のところにあるのでしょうか。
だとしたら、それは手の届かないところなのでしょうか。
手の届かないところというのは、どこのことでしょうか。
あなたのなかか、外か、前か、後ろか、上か、下か。

こうして問いかければよいです。

まだ使っていないものは、どんなものでしょうか。
それもあなたが使えるものとして、使いきると何が起こるでしょうか?

使っているものを、よりよく使う

よりよく使うとは、目的に沿って機能を引き出すということです。

いま使っているものには、どんな機能があるのでしょうか。
その機能を引き出す方法とはなんでしょうか。

こうして、良い構えのためのすべてを使いきると、何が起こるでしょうか。

良い構えは、練習することで、実践することで身についていきます。

いつ実践をしますか?

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