かつての教えという《鎖》から自分を解き放つには?

昔の教えが自分を縛っていると感じたことはありませんか?

いちろーたです。

かつて教わって上手くいったアドバイスって、ありますよね。

実感はないかもしれませんが、
これまでに学んだことというのは、ひとつ残らず、
いまもそのままに、あなたを助けてくれてようとしています。

……良くも悪くも。

そう、よくも悪くも、なんです。

かつての教えが、いまの自分にとっては
《足かせ》となって身動きを取れなくしている場合もあります。

あなたの技術が発展すればするほど、
自覚できるかできないかという微妙な足かせとなることがある。

たとえば、ある音の表現をしたい時に
少しくらい身動きが取りにくくても、
それを避ける別のやり方を身につけていると
自分のなかにある《足かせ》=《表現を邪魔するもの》に気づきにくくなります。

でも、それって余分なエネルギーを使うことになります。

たとえて言うと……

東京から大阪まで行くときのことを思い浮かべてくださいな。

せっかく東海道新幹線が開通したのに、
それを知らないために、今までどおりの電車を探して乗っているようなものです。

たとえが古いかな?(^o^;)

こういう話をすると
「古い電車にも良さがあるよ!」という反論をする人がいます。
でも、それは筋違いな反論です。
この話では、問題はそこにはないのです。

本当の問題は何でしょうか?

私の意図をわかりやすくするために
質問を言い換えましょう……

この「新幹線を知らない人」にとっての、《盲点》とは何でしょうか?

そうです。
新幹線があることを知らない、ということが盲点です。
【他に方法があることを知らない】ということです。

では、その盲点を、盲点のままにしているのは、何のせいでしょうか?

上達したい人は、
自分を成長させ続けたい人は、
これこそを考える必要があるんです。

もう一度質問します。
《盲点》を作るのは、どんなものでしょうか?
誰でも持っているものです。

もうおわかりですよね。。

それは《先入観》です。

さっきのたとえで言うと、
「この電車しか無い」という《先入観》が
新しい知識の獲得を邪魔しているということなんです。

演奏に必要なこと、上達のための原理が変わることはないです。

ただ、そのときのあなたの状態が変わるから、
それにあわせて原理の応用としてのアドバイスは、
あなたの状態に適するように形を変える必要がある……というだけのこと。

学びというのは、もらったアドバイスそのものではないんですよね。

もらったアドバイスを後生大事に守ろうとするのもいいのですが、
なぜそのアドバイスが選ばれたのかを考えたり、
選ばれなかったアドバイスにはどんなものがあるのか、
いまの自分だったらどう表現し直すか等と考えてみてはいかがでしょうか。

いま、あなたにはどんな先入観がありますか?

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